2012年 09月 14日
「いつも見かける中学生の印象と違います」 |
今日、「街かど美術館」の準備のとき、子どもの絵を巡って展示会場の職員の方とお話しました。「ご自分が描いたようなつもりで見てください。」「生徒のコメントもあとで読むと楽しいですよ。」二人で話しいて、生徒の絵からたくさんの発見がありました。私も新発見がありました。
絵を見て話していくと、子どもの思いや感じたことに触れることになります。ひとりでに笑顔になっていきます。中学生の存在が愛おしくなるのだと思います。話された職員の方は今、30歳の息子さんに重ねて見ていました。さて、お話の中で、「この辺でいつも見かける中学生の印象とずいぶん違いますね。中学生に対する見方が変わりました。」と話してくださいました。
先日のPTAとのギャラリートークも、素敵な時間でした。あー、録音しておけばよかったなあ。取材にいらした新聞記者の方も笑顔になりました。こんな作品展とトークが全国各地で行われれば、大人が中学生を見る目は一変するかもしれません。ただし、子どもが主体的に描いた絵でなければ、このトークはあまり意味をなさない。せいぜい、技法面を見て「すごいですね。」で終わってしまうでしょう。
ふと、寺内定夫さんのことを思い出しました。「絵で聴く子どもの優しさ」って本に次のように書いてありました。
「家族の向き合う生活が減少する情報化時代に、子どもの気持ちが伝わらない悲劇が始まった。絵が描きたいのに描けない子どもたちに、だれでも描けるようになる技法を教えるよりも、だれだって描きたくなるおとなの共感が何よりも望まれる。」
この本では、幼児や小学生が取り上げられていますが、中学生でもあてはまると実感しています。
☆絵で聴く子どもの優しさ
《関連記事》
☆「街かど美術館」美術は強力なコミュニケーションツール
☆商店街に子どもの作品を飾る
(記事初掲載) 2010年6月

先日のPTAとのギャラリートークも、素敵な時間でした。あー、録音しておけばよかったなあ。取材にいらした新聞記者の方も笑顔になりました。こんな作品展とトークが全国各地で行われれば、大人が中学生を見る目は一変するかもしれません。ただし、子どもが主体的に描いた絵でなければ、このトークはあまり意味をなさない。せいぜい、技法面を見て「すごいですね。」で終わってしまうでしょう。
ふと、寺内定夫さんのことを思い出しました。「絵で聴く子どもの優しさ」って本に次のように書いてありました。
「家族の向き合う生活が減少する情報化時代に、子どもの気持ちが伝わらない悲劇が始まった。絵が描きたいのに描けない子どもたちに、だれでも描けるようになる技法を教えるよりも、だれだって描きたくなるおとなの共感が何よりも望まれる。」
この本では、幼児や小学生が取り上げられていますが、中学生でもあてはまると実感しています。
☆絵で聴く子どもの優しさ
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☆商店街に子どもの作品を飾る
(記事初掲載) 2010年6月
by yumemasa
| 2012-09-14 22:34
| 子どもの表現
|
Comments(2)
この様なまちかど美術館は、大人たちにとって、今の子どもたちの理解につながっていくのではないでしょうか。作品がコミュニケーションの媒体になっています。それには見るという行為がなくてはコミュニケーションが成立しないわけで、美術教育の中で見るということをもっと考えていかなければならない事を教えてくれます。
うれしいコメントです。まさに子ども理解!子どものよさを知っていただけますね。そう「見る」ということは自己理解であり、他者理解であると考えています。