子どもの絵から 子どもの生を感じとる

 この絵は「楽しかったことは何?」というテーマをもとに 幼稚園児が描いたものです。札幌の里塚幼稚園の「絵の手紙」から生まれてきたものです。
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プールで泳いでいる絵です。私はこの表現を見て、子どものリアルを感じました。水の中で友達といっしょだったことが楽しかったのでしょうか。ゴーグルもしていますね。コースを仕切るフロートも描かれています。楽しさが伝わってきます。

 「絵の手紙」ですから、これを親に見せて伝えるわけです。

 美術教育って、年齢によって違いますし、いろいろな指導の方法もあります、けれど、シンプルに考えると、このように子どもの絵から、子どもを受けとめる視点がベースにあることが第一です。
 
 幼児の絵をどうとらえるか、ここが違っていたら、すべてが違ってきます。



私は、中学校の教師ですが幼児教育と根っこは同じだと思っています。
もうすぐ夏休みが終わります。
 夏休み、生徒に「水彩画を描く」という課題を出しています。夏休み明け、生徒の描いてきた絵を見るのは本当に楽しいです。生徒は夏休に何を感じ、考え、どう表したのか、その子らしさが顕著に出てきますから。

 授業の中で全員の絵を見ます。生徒に感想を聞いたり、コメントをします。(コメントは絵についてとは限りません。)授業時間数がまだ多かった頃は、この鑑賞に2時間を使えることができました。今は1時間です。

 生徒は見る事を楽しんでくれます。一人一人が違う存在なんだといこ実感をする場にもなっています。
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by yumemasa | 2010-08-15 19:19 | 美術教育の啓発活動 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明