「図工美術教育の価値」を確認する場
2011年 02月 26日
この表紙の絵と子どもの絵の作品解説は「図工美術教育の価値」を確認する場にしたいと思っています。


小学校1年生
「うしのまわりにたくさんのはえやちょうちょがたのしくとんでいます。」
絵を描いた子どもの感想を聞くと、作者は牛を見にいたったときに感じとった「楽しさ」を描いているということがわかる。そして、絵をじっくリと見る。例えばハエの羽の表現、牛の模様、どれもゆっくりとした線で描いている。それを囲む人物の表情は楽しそうだ。目を強調している。子どもの描きたいという気持ちが伝わってくる。だから見る人の心を動かすのだろう。その年齢だからこそ描く絵、その子だからこそ描く絵、それを大事にしたい。子どもの生活を見つめながら、子どもの心を動かす素敵な題材を提案したい。

中学校3年生
「祖母の育てていた菜の花畑の中で、のびのびとしている自分を描きました。ひとつひとつの菜の花の色など細かいところまで表現できるように頑張りました。壮大な菜の花畑を感じとってもらいたいです。」
この絵は、自分自身を描くことがテーマの授業である。作品には作者の感想も添えて校内展示している。生徒達は作品に込めた思いをつづる。子どもの言葉をヒントに自分が筆を持っているような気持ちで絵を見てみる。細やかな筆のタッチや色の重なり。子どもの側に立って見ると、この絵のよさがよく見えてくる。この絵には本人が大切にしていることが描かれている。作品は子どもが今を生きる証でもある。
(石狩造形教育連盟 研究部 山崎正明)
ちなみに上の「菜の花畑」の作品は 石狩の井上哲義さんの授業から生まれた作品です。
「初等教育資料」の奥村さんの解説から学ぶ事は多い。その総集編ともいうべき「子どもの絵の見方」、一人でも多くの教師に読んでほしい。
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☆奥村高明著「子どもの絵の見方」東洋館出版
(追記)表紙に作品を掲載する。掲載した作品の解説を通して「図工美術教育」の中で大切にしなければならないこと確認する、そんなことを考えてやっています。














