中学生の絵をどうとらえるか?
2011年 08月 28日

そして、そのコメントの内容もその考え方がかなり変わってきました。
生徒の絵を見るとき(休み明けの鑑賞会)、かつては「どれだけ描けているか」風景画や静物画として、どうか、絵画としての今後の課題は?その絵のよさは?などと言った視点が主でした。つまり、専門家による助言と言ったらよいでしょうか。表現力向上のためのコメントです。
しかし、今は 「一人一人は何を感じ、何をどう、表そうとしているのだろう?」ということを主に見とり、その結果としての「表現を受けとめる」という基本姿勢です。ときには描いた絵のテーマ(モチーフ)が話題の中心になったりします。だって何を描いたかは、とても大切なことですから。


教師のコメントを通して、他者の表現を認めていく文化をつくっていくことにつなげていくわけです。ですから1年生ではじめのこうした鑑賞会は一部の生徒はいやがります。しかし、それはなくなります。自分の表現したことが共感的に見てもらえるし、人と違うということが認められることを知りますから。


最近は生徒が絵を描いているときの状況を聞いたりします。出来上がった結果としての作品だけではなく、描くという行為そのもの、あるいはいかに描いているかという状況もまた大切なのだということを感じとってほしいからです。
この授業は生徒から評判がよいです。絵のおもしろさや級友の意外な一面を知れますし、互いに学び合う関係になれますら。
3年生の冬休みの課題が出ない事やこの鑑賞会が終わりになることに対して、残念がる生徒が出てきました。手応えを感じます。
このようなことをしながら、絵を描くのが好き、絵を見るのが好き、いろんな感じ方や考え方があるから世界はおもしろいなんて感覚を子どもの中に育んでいきたいと思っています。
(追記)かつては、この授業を2時間続きでやっていました。だから、かつてと比べると浅いのです。授業時間数の少なさは、こうした学びの豊かさを奪っています。必死で工夫はしていますが。
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