絵が苦手で困っている人は手を挙げて下さい。

 今日は始業式、2年生の最初の授業は冬休みの作品の鑑賞。「冬休みの課題」は8つ切り画用紙に何でもいいから実際に何かを見て水彩で描いてくるというものでした。子どもたちが絵を描く機会を増やそうと無理矢理つくたものです。ただし、今回は簡単に描いていいと強調していますし、どうしても色は嫌だという人はデッサンでも色鉛筆でもいいと言ってあります。「だって、絵を描いて嫌いになられたら困るからなあ」などと言ってあります。
絵が苦手で困っている人は手を挙げて下さい。_b0068572_0464760.jpg
今日の授業の最初に「みんな、大変だった人もいるだろうなあ。宿題で絵を描かされて…」何人かが笑顔で反応。(反応し過ぎだって!)
 実は、この発言は千里敬愛幼稚園の「ウソはもうゴメン!」という言葉に触発されて子どもの側に立って言ったつもりです。授業の入り方がとてもソフトになりました。

 ちょっと生徒を待たせて全員の絵をさっと見る。(たぶんニコニコしている)

「ところで、絵が苦手で困っている人はいる?」と聞きました。
(どんな反応になるか心配。)すると…



手を挙げた生徒が一人もいませんでした。意外。「ホント!?うれしい!いいぞ、みんな。」そして付け加えました「みんななら、大人になって絵を描きたいと思ったら十分表す技術を持っているから、描きたくなったらいつでも描けるからね。保障する。」と加えました。
 本当にうれしかった。入学当時は「絵が苦手で、いや」という生徒がひとクラス平均10人以上はいましたから。特に今日はその中に入学した頃、クロッキーをしていて、まったく絵を描かかなかったり、描いても絶対人に見られないようにしていた生徒もいたのです。この生徒が誠実な感じのていねいなデッサンをしてきました。

この学年が1年生の最初に取り組んだのはクロッキー

2年生の1学期の終わりのスケッチ。←生涯教育を意識して。

Commented at 2005-01-18 11:38
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by yumemasa at 2005-01-18 23:13
はちきんさん、コメントありがとうございます。非公開にしなくてもよい内容なのに。うれしかったです。
Commented by hawaiianbreeze at 2005-01-19 17:08
山崎さんこんにちは
>絵が苦手で困っている人は手を挙げて下さい。
思わずは~いと手を上げている私でした
でも山崎さんの生徒さんは皆苦手とは思っていないんですね 凄いですよね
>みんななら、大人になって絵を描きたいと思ったら十分表す技術を持っているから、描きたくなったらいつでも描けるからね。保障する
羨ましいなって思いました、書きたいものがあったときにそれを表現できると事って本当に素晴らしい事だと思います。
Commented by yumemasa at 2005-01-19 22:22
hawaiannbreezeさんも描けます!なぜ自分は描けないと思ったのでしょう?それには、いろんな理由がありますが、いろいろな環境によって描けないと思わされて来たという側面があると思います。たとえば成績(昔は相対評価といって決まった人数に必ず「1」をつけなければななりませんでした。)それから人との比較。そして、描けるかどうかは才能で決まるという思い込み。周囲の人の何げないひと言。自分に厳しいなどなど。わたしの音楽の成績は「1」か「2」でした。才能がないと思っていました。なのに高校に入ってギターを楽しんだこともあります。といってもコードだけですよ。音楽に対して劣等感を持ていました。学芸会の器楽演奏では演奏するふり、中学校の合唱コンクールでは「山崎、お前、あんまり、頑張らなくていいから」って言われたし(笑)。でも中3のとき、音楽の先生が「音楽」って「音」を「楽しむ」ってことなんですよと言ってくれました。今も忘れません.ところで、hawainnbreezeさんの写真素敵です。視点がいいんですね。何気ない風景からハッとするものを切りとっていますよね。
 テクニックではなくハートが大事なんだと気づかせてくれます。
Commented by ネコ at 2005-01-21 22:23
どうも。すてきなHP拝見させて頂いております。とある道内の美術教師です。先生は絵画が専門ですか?絵画の指導に並々ならぬ意欲を感じます。私は工芸(彫金)が専門なのですが、先生は工芸分野の指導はどのような実践をされていますか?
Commented by yumemasa at 2005-01-22 03:40
ネコさん、はじめまして。HPを見ていただいてありがとうございます。
工芸と言えば現在やっているのは木を扱うものです。マイプレート等。ただし、これは、いわゆる工芸とは違うでしょう。金属腐食の彫金もやっていましたが。陶芸もやりたいですが、生徒数が多すぎて手を出せないでいます。デザイン・工芸の鑑賞授業などは、今後必要かなと思っています。ここでは絵画と違って、作り手の思いや意図を類推させるということが主となるでしょう。それは思いやりや日常の中で美的なことが、いかに大事かを感じとることになるでしょう。子供用のフェルトペンの鑑賞授業は面白かったです。
 気が向いたらメールを下さい。美術教師は互いにつながっていかないと厳しいですから。
Commented by ネコ at 2005-01-22 09:46
私も陶芸は実践したいですね。近くに良い窯がないので難しいです。
石狩管内だと野幌セラミックアートセンターがありましたね。話を聞くと
お隣の野幌中学校の先生が持ち込んでいたとおっしゃっていました。
うらやましー!!さて、私の工芸の実践ですが「椅子」にこだわっています。バウハウスが好きなものですから。一年生で曲げ合板を使った椅子。二年生で合板を使った椅子。三年生では、金属を使った椅子です。
そろそろ私もHPとかブログで公開しようと考えておりますので先生が忘れた頃リンクのお願いに伺うと思います。では、ありがとうございました。
PS 先生の勤務されている学校・・・大規模校なんですね。美術室うんぬんの話がでていたときにピンとこなかったのですが意味がわかりました。いろいろな部分で気を遣いますね。作品とか道具の管理とか教室環境の整備とか・・・
Commented by yumemasa at 2005-01-22 20:18
>ネコさん
陶芸といえば、このブログに時々名前が出てくる川名先生(私と同じ年齢)がセラミックアートセンターに作品を持ち込んでやっています。いずれ彼の研究資料も何らかの形で公開したいと思っています。彼の授業から学ぶことも非常に大きいのです。
 PS ブログやHPの公開、もしされるのなら早いとうれしいです。というのは、美術が義務教育から消えてしまっては困りますから、ネットワーワークを組んでおきたいのです。と言っても今の所何をするというわけではありませんが。よろしければ1月22日付の記事「ブログ制作の練習場を造りました」をご覧下さい。
by yumemasa | 2005-01-17 21:21 | 美術の授業(山崎) | Comments(8)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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