人の心を動かす形

「人の心を動かす形」ってテーマでつくっているもの。中3。30年前の私が、もしこの作品を見たら、この先生は何を指導しているんだ?って疑問に思ったかも知れない。これじゃ小学生?でも表現されてているテーマの多様さを見て、どう指導したのだろうと思っただろう。
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生徒に、主題のことを聴くのがとっても面白い。人がそれぞれいいなとか大事だなって思うものが違うっていう、本当にあたり前のことを感じる。






中学生って反抗期なんて言われたりもするけれど、こうした制作を見ていると、その子の持っている優しさが出る。教室の雰囲気はとても和やか。それは粘土とテーマがつくるものだろう。

「粘土、おもしれー」「なんか、幼稚園のとき、思い出すー」「一日中、やっていたい」
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Commented by 石垣 at 2012-07-13 15:55 x
とてもおもしろいカリキュラムですね。人の心をうがかすと言うところに、多様性がある事に気が付いてもらいたいなぁ・・おごろき、やさしさ、ぶきみさ、あたたかさ、かなしさ・・・・・作品を見る限り、「こころを動かす」の捉え方に多くの方法性があっておのしろいです。
Commented by yumemasa at 2012-07-13 20:14
そもそも中3ですから、いろいろなストレスや悩みもあるだろうといことで、「心いやす形」にしようと思ったのですが、中学生の側から考えたら、きっと言いたい事は他にあるだろうということで、この設定にしました。生徒はテーマ決定まで悩みます。そしてこのような多様な価値感が見えてきます。それは、まさに世の中と同じだなあってしみじみ感じました。
Commented by hirokky at 2012-07-14 07:14 x
白い粘土に色を練り込むとパステル調の優しい色になるのがさらにいいですね。いやす、形をつくっているときは間違いなく自分自身もいやされているでしょうね。
言葉や態度が悪いことを教師はアタマごなしに叱るけれど、
その子のその時のアタマの中に何が起こっているのかにも興味をもってみようかなと思います
図工の作品や色にその子の状態が現れること、今更ながら納得しています
Commented by yumemasa at 2012-07-14 08:25
hirokkyさん、パステルはやさしい色調でいいなと私も思ったのですが、それは大人が勝手に思っている事で、強い色を望む生徒は、色を強くするために、練り込みはしないで表面から色を塗っていました。(でも乾く前に色を厚く塗ると収縮率の関係でひび割れが起きてしまうのです。この助言をしなかったために、悲しい思いをした生徒が出てきたのは教師として反省点です。)
そうそう、日頃態度が悪くて、注意されるような生徒も、この制作のときは、素直に照れずに自分の思いを表現しています。
私たちが大切にしたいのは作品そのものじゃないのでしょうね、あたり前ですが、つくったその子であって、その中で生まれているその子の様々な学びであったり、思いであったり。
Commented by hirokky at 2012-07-14 08:51 x
なるほど、そうでしたか、じかぬり…
なるほどです。
小学校の場合は様々な教科や生活まるごとを通して、その子を大切にします。そういう、当たり前のことを忘れそうになることがあります。
山崎先生の授業を見て以来、図工の時間の豊かさをより一層感じられるようになりました
作品を見るんじゃなくてその子をもっと見ること、面白がること、もっとやりたいです
Commented by yumemasa at 2012-07-15 17:57
Hirokkyさんが教師として変わっていくように、私も日々変わっていきたいと思っています。たぶん5年前の私の授業と今では違うように。
一人一人は大切な存在ですもんね。図工や美術は本当にそれが見えてくる。なのに、基礎基本の習得と称して子どもの「今」を奪っているようなものもありますね。30年前の私はそうでした。熱心にはやっていましたが、その頑張る方向が違っていたのです。
広木さん、互いに受信力を高めて行きましょう。そして子どもに価値ある提案をしていきましょう!
by yumemasa | 2012-07-13 01:53 | Comments(6)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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