身に付いた力を自分で試す

デッサンの授業が終わったあと、放課後小さな紙を持って生徒が私のところにやってきました。紙には小さなデッサンが…。聞くと、10分くらいで描いたそう。「ネッ!短い時間で描けるようになったでしょ。これは画く力がついたから。」美術の時間で身に付けたものをこうして、すぐ試すっていいことだと言って推奨しています。
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「じゃ、この絵、美術室飾るね!」「本当ですか!」「うん、貼っておくね」

 実は、この力を試す機会が夏休みの課題です。生徒は短時間でけっこうしっかりとした絵を描いてきます。



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美術室の一等地(壁?)に飾りました。ここ、けっこう生徒が見るんです。
Commented by ミノオカ at 2012-07-20 15:45 x
「力を試す機会」が課題なんて、素晴らしいですね!
力は正しく使って初めて身になるし、それがちゃんと他者に伝わってこそ形になりますよね。自分の中に生まれた力が、世の中に出て行く時の、中学生のドキドキとした気持ちが、美術室の壁から伝わってきます。そんな生徒の気持ちを導くのが、教師の大切な役目なんでしょうね。
中学校美術ならではの良い話を、ありがとうございます。
Commented by yumemasa at 2012-07-21 07:07
ミノオカさん、「自分の中に生まれた力が、世の中にちゃんと出てく」って表現もまた、いただきます!
中学生で美術を学ぶということは高校で「美術」を選択しない限り、それでおしまいです。だから、何とか中学校時代になんか美術っておもいろいよな、とか、いいよなあとか そんな風に思ってくれたらいいなとか思っています。だから、こうした出来事は楽しいです。
夏休みの明の課題をみんなで見るのが楽しいです。
by yumemasa | 2012-07-17 21:27 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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