「中学生に美術は絶対必要だ!」って思った(その2)

中3の「人の心を動かす形」が出来上がってきました。3時間で予定していたものですが、4時間に延長してしまいました。夏休み直前の放課後、美術室を2回にわたって解放しました。
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その時の出来あがってくるときの雰囲気。「先生出来ました!」って一声かけられて会話を交わす。
 作品を生み出した作者の思いに触れる。




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Commented by hirokky at 2012-07-21 08:33 x
すごすぎる!
時間が少ないのは嘆かわしいことですが、
自分のつくった作品への思いや、
放課後美術室に通って仕上げたこと、
これはもう少したってからかも知れないけど三年間にわたって自由な表現の場をあたえてくれた山崎先生のことは、
絶対にその子の中に残り、糧となるでしょうね

携帯なのでカードが読めませんが
なんて書いてあるのか早く読みたいなあ

Commented by yumemasa at 2012-07-21 08:43
hirokkyさん、ありがとう、生徒のコメント読むとすごいですよ。でも私の存在は忘れられていもいいのです。それよりも作品を通して自分や仲間や世の中のことを美術を通して考えた時間こそ大切なのでしょう。広木さん、ほらあの授業で「粘土おもしれー」って言っていた生徒達です。テーマを考えるのは難しかったはずです。
Commented by hakusuke at 2012-07-22 05:32 x
そうですね。できました(^-^)/といった、達成感。これは、大事に育てたいなぁと思います。自分が伝えたかったこと、友達に、すごいね。面白いね。と伝え合う、伝えあえる人間関係作り例年以上に重視して取り組んだ今学期でした。
Commented by yumemasa at 2012-07-22 08:15
hakusekeさん、そうですね。表現ですから、伝え合うことはすごく大切ですね。特にこの題材では伝える内容が命みたいなものですから、作品を媒体に対話が進みます。作品を通して一人一人の価値観が見えてきます。相互理解は進みます。中学生なりの哲学が見えるような作品もあります。
Commented by ゆり at 2012-07-24 11:10 x
こんにちわ。
いつもブログ拝見させていただいてます!
すてきな作品ですね(^0^)

4時間でとはすごいですね!
私はいつも作品づくりに時間がかかってしまうことが悩みです。
アイデアの段階でなかなか進まず、1つの作品に1学期近くかかってしまい、いつも生徒達に申し訳ないことをしていしまいます。
本当は、放課後美術室を開放して作品づくりに取り組みたいのですが、クラブ活動とのかねあいが難しく悩んでいます。
クラブを一生懸命されている先生からは、クラブ活動時間を保障してくれと言われます。
また、クラブをサボる口実に使う生徒もいます。
本当に悩ましいです。

もしよろしければ、先生のされている工夫など教えていただけないでしょうか。
Commented by yumemasa at 2012-07-24 20:03
ゆりさん、いつも見ていただきありがとうございます。さて、早速ですが、ご指摘のこと、すごくわかります。
私の場合は、まず放課後ではなく、昼休みとか、わずかな時間の活用もすすめています。5分、10分でも。
放課後に活動する場合は 基本的には日程を数日間に限定するなどし、担任の先生から放課後の美術室開放時間として伝えています。
いわばオフィシャルな活動です。
ただし、私は職場では年齢が上なので、文句が言いにくいというのもあるかもしれません。でも気を使っていますよ。放課後残る生徒には部活動の状況を聞いたり、制作終了後ちょとでも練習に顔を出すようにさせています。
さて、同じようなことは 家庭科・技術科などでもあることですから、その先生たちと話し合って調整するのがよいでしょう。生徒を板挟みにさせては困りますから。
Commented by yumemasa at 2012-07-24 20:09
それから事情を聞いて、放課後が厳しいときは、自宅で制作することになる生徒もいます。とことん納得するまでやってみたいという意志を大事にしています(ただしデザイナーは絶対に大事と話しています)。教師としては時間内で切るのは楽ですが、中学時代にとことんやってみたいとう思いが出たならその時間は保証してあげたいと常に思っています。

Commented by yumemasa at 2012-07-24 20:20
あと時間ですが、授業は4時間で切っているということです。今回は放課後活動を2日間設定しました。3年生は部活動を引退していますので、思う存分というわけです。
さて、私もかつてはじっくり取り組ませてきましたが、今はスピードをあげています。
この「人の心を動かす形」は、前の時間に予告をしておき、テーマを考えておくように伝えています。こすうると、しっかりテーマを決めてきた生徒が、どんどん制作を進めるので、活気ある雰囲気をつくります。
また4時間のうち、最初の1時間は粘土をさわっての見て、ちょっと試しに何かつくってみる活動を入れています。粘土ひとつまみですけど。喜んで触っています。実は粘土を触りながら発想する生徒もいることと、アイディアスケッチをもとに実際にそれを形に出きるかどうか粘土の可塑性を確かめる意味もあります。また発想段階での交流も大事にしています。これも互いに刺激になります。でも1時間目にアイディアが決まったらラッキーくらいに言っています。決まらなかったら次の時間まで考えてきましょうくらいに言っています。それをやってこないと制作時間が減ってしまいます。
Commented by yumemasa at 2012-07-24 20:26
それから色ですが、白でもよいのですが、色をつけたがります。それは美術室に透明水彩絵の具が置いてあるので、いちいちチューブから色を出さなくてもすぐに使える状況になっているということもあります。パレットもほとんど洗う必要もないくらいですし。これは、おすすめです。
で、そいうのを見ていて、色を強く出したい生徒はアクリルを使うわけです。とまあ、そんなしかけをたくさんつくっています。
Commented by ゆり at 2012-07-30 14:20 x
山﨑先生
とても丁寧にお答えいただきありがとうございます!
それなのに、お返事が遅くなってしまいすみません(--;)
生徒の制作時間を確保するために、本当にたくさんの工夫をされているんですね。
どれも、2学期から参考にさせていただき真似していきたいです!
4時間で制作をきるというのは、私にとってすごく冒険ですが、是非やってみたいです。
そのぐらいのペースで作品を作ることが一番生徒の意欲も保てるんだろうなと思います。
いつも、2、3ヶ月かけて作品をつくりモチベーションが下がってしまいますので・・・。

それから、透明水彩!!
素敵なアイデアですね!たしかに、準備の時間が短縮できる!!
と目からウロコでした。
透明水彩、是非使いたくなりました。

「中学校美術Q&A」の大阪に参加します。
たくさんの美術の先生からお話が伺えること、すごくすごく楽しみにしています。
Commented by yumemasa at 2012-07-30 19:08
ゆりさん、大阪に来られるんですね。そうなんです。これだけたくさんの先生の話を聞ける研究会があったらいいなって思っていたし、「中学校美術」の全国大会がなかったので。つくってしましました。そしてこれが成功するかどうか、それは参加者がおられるということです。そして、このようなコメントもとても大きな励みになります!
ちなみに 透明水彩絵の具関連の記事は以下にも書いています。
http://yumemasa.exblog.jp/12554071/

http://yumemasa.exblog.jp/12675475/

http://yumemasa.exblog.jp/1126247/
by yumemasa | 2012-07-21 07:50 | Comments(11)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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