卒業制作について(その6)

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 かつて、自画像を提示したときに、生徒が「絵かあ、粘土だったらいいのになあ」ってつぶやきました。もし私が、絵画ではなく彫刻分野で自画像(自刻像)に取り組ませていたら、その生徒の意欲はまるで違ったものになっていたはずです。そのこともあって翌年から思い切って自画像にレリーフを取り入れることにしました。
 けれどこのときの私の授業改善は生徒の「学び」という視点よりも、「意欲」のことを優先で考えていました。
 どのような題材を設定するか、教師の責任は大きいです。「題材設定の理由」が、大事なのは、その総和が「美術教科設定の理由」になっていくからです。
 


Commented by 江原 正 at 2013-11-24 12:33 x
11月22日(金)に「神奈川県公立中学校教育研究会美術部部会」が茅ヶ崎市で開催されました。記念講演は、山本 幹雄先生で「私の美術教育36年」でした。長年中学校3年生で自画像に取り組んいらっしゃいます。
Commented by ジェリー at 2013-11-24 15:15 x
卒業制作に取組む過程は、
果たして若い彼らに授業を通じて何かを感じてもらえたのか、何かを伝えることがらできたのかに向き合う時間ともなるのですね。ワクワクドキドキしますね(*^^*)
Commented by やまちゃん at 2013-11-24 19:31 x
生徒の立場から言えば、先生の判断はそれはそれでよかったと思いますよ…
やっぱり、折角の卒業制作なんだから自分の好きな素材を使いたい、ってのはあるでしょうし。

教師としては、色々な素材を使いながら、授業としての筋が通っていれば良いのではないかと。

例えば『この素材がなぜ好きか?』と問いかけられたら、どうするのでしょう?
私が先生の生徒ならば、これを聞かれるような気がいたします。
Commented by yumemasa at 2013-11-24 21:04
江原さん、山本先生とは実際に会ってお話できたんですよ。
Commented by yumemasa at 2013-11-24 21:04
ジェリーさん、そうです、生徒は、どんなものを生み出すのか、私もわくわくします。
Commented by yumemasa at 2013-11-24 21:10
やまちゃんさん、その通りですね。最後の質問は意味が理解できません。ごめんなさい。
Commented by やまちゃん at 2013-11-24 22:54 x
…ああ、先生ごめんなさい…ちょっと文章端折りすぎましたが。
なんとなく、色々な素材の中から『どうしてこれを選んだか』という事を考えることも大事なような気がして、先生だったらそういう事を聞きそうな気がしたので。
『自己表現』ってのはQ&A、トライ&ドエラーの連続でもありますから、中学生の多感な時期にそれを実地に体験するのは貴重ではないかと。
そういう意味でちょっと余計なことを書いてしまいました(苦笑)
by yumemasa | 2013-11-24 11:46 | 美術の授業(山崎) | Comments(7)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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