広げる研究(その2)〜3月8日「楽しい図工を!」開催

広げる研究(その2)〜3月8日「楽しい図工を!」開催_b0068572_22255379.jpg3月8日深川から渡辺貞之先生をお招きして、「楽しい図工を!」という内容でご講演いただきました。今回は授業がより身近に感じられるようにというこで、具体的な授業のつくりかたなどのお話もしていただきました。渡辺先生が現職の頃の授業のお話です。
 牛の絵や木の絵、野の草花、春の風景などすべて身近な題材です。授業の中での教師の具体的な言葉がけとともに、それぞれの絵について子どもの様子(思いや表現の意図、あるいは主題)がくわしく語られました。
 この一人ひとりの子どもの思いの部分は指導書や指導案ではどうしてもわかりにくい部分ですので、特に貴重な内容と言えるでしょう。
 あらためて「表現から子どもの思いを受けとめる」ことの大切さを実感できる場となりました。
 今後もこのような有意義な内容を、一人でも多くの先生方に知っていただき、図工の授業がますます充実させていきたいと思っています。
  そのような意味で図工美術専門の教師がこのように、専門以外の先生のための「広げる研究」をすすめていくことは非常に大事だと考えています。そういう意味では酒井式やキミ子方式から学ばなくてはなりません。

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広げる研究(その1)
Commented by bokemi at 2005-03-15 12:07 x
この写真の絵、「だってそうみえたんだも」とぐるぐると渦を巻く葉っぱを書いてたこの絵ですね。すまんかった、やられた!とワンちゃん先生が感じた・・・。あったことはないのに、エピソードをきくと、この絵を描いた子どもと会ったような気になります。
 いつもは集中力がないのに、ワンちゃん先生と木の下で寝っ転がって葉っぱを数えて、(「全部描け!」「え〜!!」というやりとりまで聞こえてきそう。)そんな空気が彼にこの木を描かせたんだ・・・と思う。なんかもう、いつもワンちゃん先生にはかなわないなあ、と思うけど、人の思いを少しでもついでいけたらいいなあ、と思う。伝えたいです。絵はわからん、なんていうのは、つまらないです。とくに子ども時代の絵は。
Commented by shiho-ch at 2005-03-15 16:55
>図工美術専門の教師がこのように、専門以外の先生のための「広げる研究」をすすめていくことは非常に大事だと考えています。そういう意味では酒井式やキミ子方式から学ばなくてはなりません。

とても心強いですね。こういう姿勢の方があちこち全国にちらばってるといいですよね。「酒井式」も全部否定する訳じゃないんですよね。いいところは有るんでしょうから、いろんな教え方のいいとこ取りでもっと良くしていけばいいんですものね。応援しています!
忙しい時期にインフルエンザとは、大変でしたね。

Commented by cobatack at 2005-03-16 00:32
僕は酒井式を知らないのに、山崎さんのブログで酒井式についてコメントした事がありますが(苦笑)、shihoさんの言われるように全否定せず正しく物事を見つめようとする姿勢は見習わなくてはいけないと思います。しかし、酒井式の他にもキミ子式もあるなんて、なんか面白いですね!
Commented by saibikan at 2005-03-17 05:21
こんにちは。お久しぶりです、山崎さん。中学校は卒業式が終わって、一つほっとされたことでしょう。小学校は今からです。
渡辺先生のお話楽しそうですね。図工・美術の先生たちは、いつもみなさん個性があっておもしろいと思っています。酒井式・キミ子式、どちらも私はやったことがあります。また身近な美術の先生方からもいろいろ学ばせていただきました。もともとが専門でなかったぼくは、いろんな人からいいところを学んで自分流を創り出せばいいかなあ、と思ってやってきました。そしていつのまにか図工が好きになりました。
Commented by yumemasa at 2005-03-17 22:56
bokemiさんのコメント記事の補足になっていて、とてもうれしいです。子どもの絵は本当に表面だけではわからないことが多いですね。今日もそんなことがありました。理由を聞いて「あー、そうなんだあ。」って言葉に出てしまいました。2年生がステンドグラスをやっていたのですが、一人の女の子が、なにやら幼稚とも受け取れる絵を描いていました。聞くと明るく元気で生活したいってイメージを出したくて悩んでいました。その絵にそんな思いを込めていたとは!聞いてよかった。子どもの絵はおもいしろい。
Commented by yumemasa at 2005-03-17 23:11
shihoさん、お久しぶりです。酒井式は、児童画のとらえ方が根本的に間違っていると思いますが、部分的には「かたつむりの線」なんていうのは、よいかもしれません。私も似たような感じでやることがありますが、これは酒井式の発明ではありません。しかし、広げたのは酒井式でしょう。この「広げる」という姿勢は見習わないといけないです。
 当面、美術がわからないと言っている先生に私も仲間とともに支援していきたいと思っています。ただ本業がありますから、なかなか厳しいです。とにかく難しい内容の美術教育論にならないようにしてきたいと思っています。美術の専門の教師だけがわかるような内容ではいけないと思います。ここにコメントして下さっているshihoさんやcobatackさんのように教育関係者以外の方もわかるようなものにしたいのです。
 Shihoさんの応援しています!の一言もう、すごくうれしいです。
Commented by yumemasa at 2005-03-17 23:18
saibikanさん、おひさしぶりです。ブログも好調ですね。このような仲間がいるのはもうとても心強いです。もっとブログ普及しないかなあ。渡辺先生は大物です。本当におもいしろいですよ。感覚が若いですし。
私の仲間にも以前酒井式やキミ子式をやったことがあるという方もけっこういらっしゃいます。で、そのうち、何か変だぞってことになってくるわけです。そうした経験を持った方は視野が広いんです。そうなるまでに、相当な葛藤をしているわけですから。互いにどんどん学んで大きくなっていきたいものですね。
saibikannさんグローバルになってきていますね。おもしろいです。夢を感じるんです。
by yumemasa | 2005-03-14 22:44 | 美術教育の研究 | Comments(7)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明