「中等教育資料」を参考にした授業改善 |

7月22日下村大臣が学習指導要領のことについて発言しました。いよいよです。これからを考えるために、現在の学習指導をもとに取り組んでいる授業のあり方を再度考えることは欠かせないことでしょう。

逆に言うと、いまやっている題材は、「どうしてもやらなければならないことなのか、それだけの時間をかけて絶対にやらなければならないことのなか?」と問われた時に明確にこたえられるようなものであるべきということでしょう。
説明責任などという受け身なものではなく、積極的にアピールできるようなものでありたい。そして、授業は生徒たちから支持を受けていてこそとなるでしょう。

例えば「主題を生み出す」という言葉がありますが、このことは、深く考えておきたい言葉だと思っています。中学校の各学年だからこその「主題を生み出す」でありたいです。またこうした発達にふさわしい題材設定をするのも、美術教育の醍醐味でしょう。


今後「和菓子」の実践などはたくさん実践されそうな気がします。心配もあります。 材料と作り方だけ説明するだけでも、それなりの取り組みに見えてしまうことです。でも、そこが危ないと思っています。
田中さんの題材設定の理由の文章はきれいな、それらしい言葉で書いているようにも読み取れるかもしれません、でもそうではなく、本気です。和菓子をつくった生徒たちの感想からもそれがわかります。

↑東良さんの文章から言語活動が重視さている中での鑑賞教育で気をつけるべきことが書かれています。
私も見聞きする授業を振り返っても「対話型鑑賞」などといいながら、たくさん発表させるとが目的化されてしまっているような授業とか、グループでの話し合いをしたときに、自分なりの考えを持たないまま終わってしまったりする授業とか、でも、一瞬外から見ると楽しく、活発に見えるでしょう。そこが危ないところでしょう。それは先にあげた和菓子の例と同様です。
自画像の授業もたくさん、ありますが、生徒の学びという視点から考えると、改善しなければならない事例も、学ぶべき事例も多数あります。

↑ちなみに「教育美術7月号」でも田中さんの実践が掲載されています。


ご紹介ありがとうございます。
色々と機会をいただき書かせてもらいましたが、まだまだです。題材の必然性を考えて、さらに年計の題材配列など課題は山積です。でも最近よく思うのは、教師も楽しめる授業でなければいけないということです。子供と一緒に授業を創る感覚を大切にしていきたいと思います。
Q&A島根、楽しみです!
教師が楽しいと思える授業は、子供にこういう提案をしたら、どのような力を発揮させるだろうかと、教師がわくわくするようなときなんだろうなと思っています。一人ひとりの存在感が伝わってくるというか。
これから島根に向かいます。