絵を通して子どもを知る
2005年 05月 21日
まだ形にならない子やキャラクターを描いてしまうのではないかと心配とのことでした。
入学してはじめての絵だから、教師は絵を通して子どもを知るつもりで、子どもは絵を通して人(先生)に伝える、そんな授業を提案してみました。
そして大事にしてほしいことは、子どもの描いた絵をもとに子どもの話を聴いてほしいと伝えました。聴いてはじめてわかることが多いですから。
子どもにしても絵は何かを再現するものではなく、何かを伝えるためのものというように感じてくれれば今後絵をかくことが楽しくなっていくはずです。
それから、4つ切画用紙は入学したばかりのちいさな子どもにとって大きすぎるから、紙は小さなものでよいと加えました。
絵のテーマについては、その子の興味や関心などが表れる題材がよいのでは?「好きなものは何?」あるいは「先生に教えて」なんて感じもいいでしょうと提案しました。
なお子どもの表現力や表現意欲には、大きな差があるのでそれは今は気にせず、子どもからのメッセージを受け取ることを大事にして下さいと付け加えました。
先日この授業の報告がありました。描いた絵をもとに全ての子どもと話したそうです。時間がかかったそうですが、「やはり絵は聴いてみないとわかりませんね、」ということでした。
絵をもとに子どものいろいろな面を知れた事は大きな収穫だったと教えてくれました。
このことで、この先生の子どもの絵に対するとらえ方はかなり広がったと思います。
「子どもは描けない」から「描けるようにさせる」ということで、指示をしながら「描かせる」ばかりでは子どもの感じた事や考えた事は受けとめられないでしょう。表現って何でしょう?

この絵は娘が5歳の頃に描いた絵です。中1になる娘が「もう、こんな絵は描けないなあ。」と言っていました。その時期だから、その子だからこそ描けるという絵を大事にしたい。その子の今があらわれている。
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私は子供の頃、小学校で最初に絵の授業を受けたとき、全く絵がかけなくて泣いて母に訴えたそうです。何を描いていいかわからない、、、と。
もともと絵を描いたりするよりは、本を読んだりするのが好きで、突然描いて!と言われて、全く何を描いたらいいか分からず途方にくれたのです。
そんな時、絵を「聴いて」もらえていたら、その後の人生での表現方法も変ったかも知れません。
このことを例えば先生が絵を描けない子どもなんてとらえかたをしてしまうと大変です。キミ子方式や酒井方式などという描かせ方のマニュアル指導では描けない子は出てきません。だって言われた通りに描くだけで、上手な絵が描けるんですから。ただし、絵は心の窓ではないので絵を聴くなんてこともありませんが…。
あとから考えたら、出来上がった絵を上手と褒めるのではなくて、好きと答えればよかったですね。子供は自分の描いた絵も自分と同じように好きであって欲しいと思って「上手?」と聞いてくるような気がしますから。
私も絵を聴くという表現がとっても気に入りました。
ただ、全員の絵を聴くってとてもむずかしいなあとも思いました。
私が実践してよかったなと思ったことがひとつあります。
それは、国語力(書く力)にもなってしまうのかな~と疑問を持ったことなのですが、
絵を描かせた後、その説明をつけさせてみました。
どんな絵かというと、本当にただの絵の具遊びの絵なので、
説明をつけるのはとてもむずかしいかな?と思われたのですが・・・。
子どもたちのパワーってすごい!と思った説明が出てきて、
びっくりしました。
絵を聴くとまではいかないのですが、それぞれの子どもたちが、
その絵をどんなふうに描いたのか、わかってよかったと思っています。
だから、教師が何をなげかけるかは、とても大事なんだと思います。きたのつづきさんの最後のとらえ方あたっているかもしれませんね。
絵を通してこどもと会話が生まれたら楽しいですよ。大人から見た出来映えは忘れてしまった方がいいかもしれません。好きでたくさん描くようになれば、こどもも工夫するものです。ところで描画材料ですが、水性ペンによいものはないですかね。染料に植物系のものを使ったものもありますよね。クレヨンでなければならないということはありませんから。
「絵は心の窓」も寺内定夫さんの「絵を聴く」もこどもの絵をどうとらえるかを非常にわかりやすく示していると思うのです。絵についていろんな方法でこどもから聴くと教師の絵を見る力もつきます。
私も生徒の絵に感想を求めます.そこでわかることの何と多い事か。画家と違って作品だけで言い切れないですからね。
ただ、よく作品が完成して「うまくいったところとかうまくいかなかったところ」を質問する先生もいますが、これでは、こどもの表現意図はわかりませんね。それをきいてどうするの?という感じです。実は私も昔昔やっていましたけど。反省が多いなあ、過去を振り返ると。














