北広島市のはだかんぼ保育園で造形活動「キミのアトリエ」を4才クラスで実施しました。 活動を終えての反応を園の井上先生から教えていただきました。
「保育士も子どもたちも今日の話しでもちきりです!担任が、すごくいい勉強になったし、特にテーマがないなかで、こんなに集中してできた子ども達を見れてよかったと話していました。何人か心配な子がいたけど、みんな集中してやっていて、子どもたちの違う一面が見れたと話していました。子どもたちも、今日たくさんお母さんに話すと思うので、明日保護者との連絡ノートや対話が楽しみです。」
うれしい反応です。100分ほど活動し続けていました。しかも、全員が楽しそうにやっているのです。子どもも穏やかな雰囲気の中で、夢中になって何かをつくりだす喜びを味わっていたのだと思います。

今日の最大の収穫は「活動を通した子どもの学び」を いろいろな視点で捉えることができたことです。先生方とも話をしましたが、特に園長先生と活動の様子を見ながら、じっくり分析できました。私の視点は造形的な視点やSTEAM的な視点などですが、園長先生はミュニケーションや学びの共同性や広がり、深まりあるいは、子どもどうしのつながりなどが主です。 子どもたちの活動の様子をとらえる視点の違いも非常に面白く勉強になりました。まるで研究会のようでした。

この活動では、材料から触発を受けて、材料そのものを楽しむもの、材料から見立てたり、好きのなものを組み合わせたりするものから、やがてつくりたいものがイメージされ、それに見合った材料を選択し、活用するなど様々です。
この活動の価値は出来上がったものからは、ほとんど わかりません。それを活動の様子から見ると子どもたちが材料と関わることを通していろいろなことを学んでいることが、見えてきます。

一人の子が紙皿を選んだら、他の何人かもそのことから同じように紙皿を選んでいましたが、
しばらくすると互いに違うものを作り出します。持ってきた紙皿は同じでしたが、それぞれの展開が変わってきます。

写真右の子は、60分くらい夢中になって紙コップを切っていました。まさに黙々と。驚きです。途中同じ席にいる子どものつくっている様子をチラリと見ながら、そこから刺激を受け、つくるものを変化させていきます。

左の子は、ずっと材料で遊んでいましたが、途中でダンボール紙で飛行機を作ることを思いつきます。やはてり、実際に飛ばしてみて、より遠くへ飛ばせるように「試行錯誤」していました。難しくても自分で決めたことですから、様々なことを試しています。これなど、工作に見えますが、実際には科学的な視点からの学びに変化していきます。

つくったものを並べました。相談しながら新たなものを協力しながら生み出していく。しかも、この活動は自分たちで生み出した活動。こうした力は、これからを生きていく上でも大切な力。

袋にストローをさすと、膨らむこを発見しました。このような活動は、実際には古くから教材化されていますが、偶然同じものになりました。この発見!なんと素敵なことか!おもしろいので他の子も真似してとりくみました。しかし、ある子は袋に穴が空いていて、なかなか膨らみません。しかし、その原因をつきとめて見事解決。困難にぶつかっても、それを乗り越える体験は価値あるものです。

毛糸を切って材料として提供しています。様々な色があるのですが、その中から選択して集めています。集める場合も頭の中で様々な分類法が生まれているのでしょう。

左の女の子は、長い毛糸に小さな弁当用の仕切りを集めて並べています。実はこの遊びは先生がコーヒーのフィルターを紐でつなげて並べて楽しそうにしていたのが刺激となりました。これは楽しそうに材料で遊ぶ先生の姿も人的環境として働いたからでしょう。
《関連記事》