10月10日 北海道立函館美術館で小学校4年生が
タグチ・アートコレクション「
球体のパレット展」で対話による鑑賞をしました。まず、フリーで鑑賞。コレクションそのものがとても魅力的で、子供達を夢中にさせていました。立体も平面も映像もありますし、大きな作品も展示されています。子どもたちの担任の木村伸仁先生は中学校では美術を担当していたこともあって、子ども達も図工が好きです。

対話による鑑賞そのものは45分で設定。鑑賞を終えた後、「みんなで見るのは面白い(見方や感じ方が広がったり深まったりする)」「美術館で作品を見るのは面白い、また来たい」となって欲しいと思いながら、傾向の違う3つの作品を選びました。
今回鑑賞した作品(3作品で45分)
〜みんなで鑑賞する前に、コレクションを子どもだけで自由に鑑賞しています。この姿もよかったです。展示の魅力がそうさせるのでしょう。
「Dominus Aeris 4」 Thukral & Tagra
「あるくとであう」 淺井 裕介
「PixCell-Deer #51」名和 晃平
↑2作品目の鑑賞。まず黙って一人で見る時間を30秒以上はとります。そのあと挙手。この対話に入る前の一人で見る時間がとても大切です。大事な大事な「内言」の時間ですから。
作品を取り囲みながらの鑑賞。これを最初に鑑賞するのは避け、最後にしました。子どもの発言に対応して全員で見る所の確認が難しいので、進行も難易度が上がるからです。
なお、この鑑賞ではどのようにして作品を倒れないようにしているかという作品の構造についての発言もありました。普段だとここは軽く扱う所ですが、作品鑑賞の中で科学的な捉え方を丁寧に扱いました。STEAMを意識してるからです。
それにしても、子どもたちの発言の内容の豊かさ、作品を見るまなざしの誠実さ、そして豊かな表情。
級友の発言を丁寧に聞いて、それに頷いたり。とてもとてもあたたかなクラスです。

子どもから作品の描画材の違いを指摘する発言もありました。このあたりは複製画では絶対味わえない美術館だからこそ感じ取れることです。

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