2020年1月11日〜13日
神奈川県公立中学校研究会美術部会 研究部による「美術の学び展」が開催されました。このような展覧会の開催が少しずつではありますが、全国各地で開催されるようになってきました。名称は「美術の時間展」とか「美術の授業展」とか、様々です。それは美術教育の成果をいわゆる作品として示すものとは違います。なぜ義務教育として美術の授業があるのか、そして、授業を通してどのような力や心を育むのかがわかる展覧会でもあります。今回の神奈川の「美術の学び展」の特徴は2つあります。一つは有志ではなく地域の研究団体が開催していること。そして、もう一つは、一般市民向けだけではなく、美術教育研究として教員が学び合うという機能も備えていることです。
この神奈川のスタイルは、とても緻密に考えられています。学習指導要領の内容と会場の構成まで連動しています。
この説明から研究の継続性が見てとれます。これらは、むしろ他の地域の研究会にも知ってほしいことです。
今回のこの「美術の学び展」でのもっとも重要な掲示物でしょう。生徒の変容も書かれています。他地域での「時間展」や「授業展」でも、こうしたものが大切にされていますが、神奈川のものは「評価」までも扱っています。身に付けさせたい力にほかなりません。
非常に充実した展覧会です。
学習指導要領の説明があるため、その中での「美術教育」の位置が俯瞰して見ることができます。
展示も美しい。
荻島さんの会場でのプレゼンの様子。これは教師どうし非常に勉強になるはずです。
*この記事は研究部の
荻島 千佳さんのご協力によってつくっています。ありがとうございます。こうして写真を提供いただいたことで、他の地域の方が、様々なことを学ぶことができます。実際の展覧会とともに、こうしたWEBでの情報共有も大切にしたいと考えています。例えば、下の関連記事で秋田や埼玉など他の地域のことを知ることができます。
*実際に神奈川の展覧会に行かれた秋田の田中先生が「美術準備室」で以下にこの展覧会についてのレポートをしています。
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