美術教育を通してどんな市民になってほしいのかー横浜からの発信

 横浜市の中学校の先生による研究で「次世代の市民を育てるため」の研究に取り組んでいます。今後の美術教育を考えていくにあたり、非常に重要な視点だと思います。
 国民から必要とされる教科として説得力を持てると思うのです。

美術教育を通してどんな市民になってほしいのかー横浜からの発信_b0068572_19174996.jpg横浜市で「2005年 第58回 全国造形教育研究大会 第45回関東甲信越静地区造形教育研究大会」での提言準備をすすめているそうで、今後の研究が、どうなっていくか非常に興味があります。
横浜の先生が「社会との関わりを意識した美術の授業」をどう考えるのか、学ぶ事が多いように思います。サイトでは以下のように書かれていました。

「アート&デザイン共創プロジェクト」
 2003年度より続けてきた、市中美(横浜市立中学校教育研究会美術部会)とKDF(社・神奈川デザイン機構)による次世代の市民を育てるための取り組みの成果を皆様方とともにまとめたいと考えています。

年6回の研究会とパワフルです。(全て午後4時以降に実施するそうです。私達の自主的な研究も学校の多忙化により、本当に厳しくなりました。)

★「市中美の部屋」←横浜市中学校教育研究会美術部会


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都市景観とカラーボキャブラリー

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フィンランドの環境教育(題材開発資料)

(追記)この記事を書くにあたって、サイト管理者の先生とつながりができました。全国大会の準備が忙しそうです。そのうち、全国関係の発信もしていくそうです。

《ちょっとだけ関連するサイト》

★「カラープランニングセンター(CPC)

★「共用品推進機構ホームページ


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Commented by at-masaqui at 2005-06-25 08:10 x
はじめまして。「日本の工芸と農業」「リサイクルと地域防災」「オーガニックとエコロジー」3つのブログを運営しています(あとの2つはまだ始めたばかりですが)。
学部は芸術学でした。数年前まではヨコハマの再開発事業にも少なからずご縁をいただき、今も「アート&デザインの街づくり」と銘打たれた再開発地区で仕事をさせていただいています。
給食が私たちの味覚を決定づけるといわれるように、初等、中等の美術教育は、この国にとってとても重要な仕事だと思っています。
願わくば,知らず知らずのうちに、キリスト教観に由来する欧米視座の「美」や「芸術」を子どもたちに教え込むのでなく、多様性を認め,小さいもの愛で,自然を敬う我が国の美観を教え、そうした中に子どもたちの個性を育むものであればと考えています。
私は教育に職務を持ちませんが,もともと、美術館の運営に携わるべき教育を受けてきた私が、街へ出て、多くの人々の生活に根ざしたものの実現を希求したのも、そのような理由に拠るものなのかもしれません。
たいへんなお仕事だと思いますが,どうかお身体にはご自愛くださいまして。
Commented by yumemasa at 2005-06-26 19:58
at-masaqui さん、はじめまして。ブログも見せて頂きました。インテリア素敵ですね。「自然を敬う我が国の美」とご指摘された感覚だからこそのインテリアだと思いました。
 ほのかなもの、はかないもの、そんな美しさを感じ取れるような教育って大事かもしれません。
「アート&デザインの街づくり」っていうのもとても興味があります。横浜の先生も大事なところに目をつけたと思います。
「給食が私たちの味覚を決定づけるといわれるように、初等、中等の美術教育は、この国にとってとても重要な仕事だと思っています。
願わくば,知らず知らずのうちに、キリスト教観に由来する欧米視座の「美」や「芸術」を子どもたちに教え込むのでなく、多様性を認め,小さいもの愛で,自然を敬う我が国の美観を教え、そうした中に子どもたちの個性を育むものであればと考えています。」というコメント何度も何度も読み返してしまいました。とても刺激になりました。ありがとうございます。
Commented by 尾澤勇 at 2007-06-10 23:52 x
全国で2パーセント以下しか開設されていない高校普通科の芸術科工芸の教師です。素材と格闘し手仕事を通してものを創り出すことが日本の美術の本道であり、それを媒体にした教育が日本の美術教育の大黒柱の一つのはずだと信じています。私達は明治以降西洋の美術観にどっぷりとつかりバイアスがかかって物を見ています。いわゆる「工芸」はこれらの美術観に基づく、カテゴリー付けされた「ファインアート」と、手仕事から分離した「工業」の狭間に残された狭い意味に押しやられてきました。日本本来の美術として、もう一度、明治より前の、手と道具を媒体としたものづくりによる教育を美術教育全般に広げ見直していかなくてはと思っています。我が我がの美術教育から、協調性を持ちみんなを尊重しながら大切にできる社会の中での個性を伸ばす美術教育にしないといけないと思うのです。それが、手仕事による美術教育じゃないかと思うのですが。 at-masaqui のコメントを読ませていただき共感するとともに熱くなって書き込んでしまいました。
Commented by yumemasa at 2007-06-12 22:47
高校の工芸は2%以下ですか!?驚きました。確かに美術と工業の狭間でスポットがあたっていないのかもしれません。中学校の必修教科では時間がないので、じっくり時間をかける工芸が少ない気がしますね。
尾澤さんがコメントされたことで認識を新たにしました.
今後も交流していきたいです。よろしくお願いします。
by yumemasa | 2005-06-23 19:10 | 研究会情報 | Comments(4)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明