堺市立上野芝中学校の美術科教諭 平野陽子さんから、以下の様に授業の報告をいただきましたので紹介させていただきます。
図工美術に対する保護者からの期待を日々感じながら、活動しています。「文化活動発表会」では、展示の部と合唱コンクールが保護者に開放されています。
1年生 四季の和菓子2年生 使いたくなるお皿3年生 今の私を表す自画像・平和のマイバッグ(シルクスクリーン)

コロナのことがあり、今回は学年別に時間を設定したため、例年よりも展示の部に来られた保護者さまが多く、嬉しく思ってます。
生徒たちが学校でどんなことに取り組んでいるのか、美術では、どんな事を学んでいるのかを作品から知ってもらうよい機会になっています。普段、家ではそっけないであろう、子どもたちが、真剣に考え、表現していることを作品から感じてもらえたらと思っています。
自分なりに工夫して、自分の考えやアイデアを大切に表現するように声かけしていることもあり、どの作品も適当に仕上げたものはありません。
家庭と学校、子どもたちと保護者を繋ぐ力が子どもたちの作品にはあるなあと感じています。 このような機会を活かしながら、一人一人の生徒の思いを大切にする美術教育を実践していきたいです。
(山崎感想)
「子どもたちが、真剣に考え、表現していることを作品から感じてもらえたらと思っています。」という言葉に、生徒への愛も感じます。そのような授業をつくってきたからこそだと思います。
平野先生の指導された作品は生徒が題材を与えられた課題をやるということよりも「自分としてやってみたい」つまり「自分ごと」なってきているのではないかと思います。特に3年生の「今の私を表す自画像」から、そうしたことを強く感じます。作品説明からもその様なことを感じます。
作品にコメントも添えるのは見せ方としてはとても大切です。私も作者の思いを想像してしましました。
みんなの考えた「peace」なんか、みんなで様々なpeaceを感じ取るのもいいですね。あたたかい気持ちになります。こんな時代だからこそ。

中学生の純粋で素直な思いが伝わってくる。このような思いを色や形で引き出したのは、この美術の授業。