小さな子どもたちのために、美術教育界は何をしてきたのか

書店に大量に並べられているこれらの本をみると「幼稚園教育要領」「保育所保育指針」等とは別の世界のようです。やはり子どもは未熟だから、幼い頃からしっかり指導しましょうと言うことでしょう。小学校の図画工作の「造形遊び」とは無縁のようです。幼児教育で言われている「遊びや環境を通した教育」という考えとも違います。
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切ったり、描いたりする楽しい遊びがいつしか、幼稚園や小学校に入るための身につけなければならない「お勉強」になっています。主体的に学ぶということにはならないでしょう。
親御さんは、ワークシートが示す目標に到達すれば、褒めるということになります。
でも、自分なりの見方、考え方よりも、まず大人の与えたものを身につけましょうということです。試行錯誤もありません。

こうした状況を結果として生み出させてしまった美術教育界は何をやっていたのかとも思います。もちろん、自分も含めてです。これらのことについて結果としてスルーしてきましたから。さて、どうしたものか。

 ☆ 幼児保育専門誌〜あまりの違いに驚く

 ☆ 幼児のためのより良い表現活動を目指して (美育文化ぽけっと)

《追記》

(2022年11月)
全美教で出会った先生と共にBLOG「そうだったのか!こどもの造形表現」を立ち上げました。ここから、発信していきます。

Commented by 黒木健 at 2021-04-18 09:34
共感します。私はこれらを「レシピ型」と呼んでいます。(素材、分量、手順が決められていて、決められた完成形に向かっていく。) レシピは料理の世界は基礎・基本として大切なスキルではありますが、美術教育はそれと異なります。「私はこう感じる、私はこう表したい」が美術の根っこなので。
高校美術も同様の問題・課題をかかえています。なんとか3年以内に改善プランを出せるよう頑張ります。
Commented by yumemasa at 2021-04-18 15:10
黒木さん「私は、こう感じる、私はこう現したい」に加え、「面白い」(行為そのものの面白さから意味や価値を生み出す)が加わりまね。高校美術も頑張らないとですね。3年ですか!私に出来ることがあれば。
そうそう、ここに紹介したものは、保護者が選ぶということが違いますね。
by yumemasa | 2021-04-17 19:16 | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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