美術教育と幼児教育とドキュメンテーション

美術教育も幼児教育も、外から見ると、誤解を受けがちです。

・児童・生徒にたくさんのことを指示すると例えば、写実を頂点とした立派な作品ができます。その結果、作品展で賞賛されたりします。
→よい作品を作らせることが、よい指導だと考え、子どもに、どう描かせる、どう作らせるかの指導が生まれます。

・幼児にたくさん教え込めば、鍵盤ハーモニカも跳び箱も、英語もできるようになります。書店にいくと幼児用のドリルなども山積みです。
→「保育指針」や「教育要領」で示されてる遊びや環境を通した教育ではなく、小学校のように授業のような感じに進める園がでてきます。

どちらも、外からその結果だけを見ると、素晴らしいもののように思えるだと思います。
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そのような中で次のようなことが起きています。

「図工・美術の時間を通して子どもが何を学んでいるのかを伝える作品展」が生まれてきました。これはドキュメンテーション(イタリアのレッジョエミリアで生まれた教育手法)の一つと言えるでしょう。

幼児教育では「ドキュメテーション・保育ドキュメテーション」が近年広がりを見せています。それは「遊びや環境を通して子どもたちが何を学んでいることを伝える記録や掲示物」が生まれてきました。

美術教育も幼児教育も、結果だけではなく、子どもの活動のプロセスの中で発揮される資質・能力を見とる確かな力が必要になってきます。そういう視点で子どもを捉えると、子どものよさがたくさん見えてきます。見えないものが見えてくるからでもあります。子どものためにもっと〜と考えるようになります。面白くなるのです。

小学校の「造形遊び」は、十分実践されているとは言えません。それは「造形遊び」の狙いが理解されていからでしょう。幼児教育のように「ドキュメンテーション」に取り組むと良いのかもしれません。

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保育ドキュメンテーションが生み出すもの

by yumemasa | 2022-10-08 08:39 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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