中学校1年生「気持ちを表わす」

1年生「気持ちを表わす」(1時間題材)

入学以来、見て描くことをベースにしながら、鉛筆や透明水彩絵の具を使った表現をしてきたが、それは表現のほんの一部に過ぎない。そこで設定したのがこの題材「思いを表わす」。
生徒へは次のようなことを話しました。「今までは、見て描くことをもとにしながら絵を描きてきました。でも、今日は違う考えで絵を描きます。作品の大きさはこれ(はがきの大きさ)。絵では色々な気持ちを表せますよね、そのことはみんなも、感じていると思います。そこで、これまで見て描くことがベースになっていたけれど、自分のイメージだけで、自分の頭の中にあることを元に絵の具だけで絵を描きます。今日は2枚描きます。でも、いつものことですが、それ以上の枚数を描いても構いませんよ。」

1枚目「うれしい」
2枚目「自分で決めたテーマで」

1枚目は「同じテーマで取り組みます。お互いの作品をみる時に面白いでしょ。あとで展示してみる時間も大切ですからね。」2枚目は「テーマは自分で決めます。自分で描きたいテーマでやる方が面白いですし、その人らしさも出て、さらに面白いですね」
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描く前に次のように話します「表面的な「うれしい」ではなく、みんなには実際にあった嬉しい時のことを思い出して描いてくださいね。ただし具体的なものを描かないで、筆と絵の具だけで描きます。じゃ、頭に具体的な場面を思い浮かべてください。(少し、時間をおいて)」(なお、「うれしい」と一口に言っても日常的なものも、世界に目をむけて感じるものもある、そのどちらでも良いことを補足。)
中学校1年生「気持ちを表わす」_b0068572_09385757.jpeg

この授業は「感情を表に出す」をベースにしていますが、ここでは実施時期がこちらの方が、早いこと、アクリルガッシュではなく、透明水彩絵の具がベースになっていることなどを踏まえての設定です。ですから下塗りはしません。なお、時間講師(授業の準備も展示などに使う時間も全て無給です。交通費と実際に行った授業の時間に対しての給料なので。これには問題がありますね。)ということで正方形に画用紙を切ったり、丁寧に並べて貼って展示する時間も最小限でやるように考えました。ハガキサイズの既製の画用紙を使用。台紙に貼ることで、展示した時にセパレーション効果を狙う。さらに生徒のコメント入り。

なお、今回は「B6の台紙」(A5がいいかも)に、貼り付ける設定です。実は、この授業で、もう一つ大事にしたのが台紙に貼るということです。写真の台紙付きの絵ですが、どれも中央に見事にはっています。次のように指導したからです。
「定規を使わないで、目だけを頼りに紙のど真ん中に張ってくださいね。3度の傾きでも、みんなには目で見てわかるはずです。1度の傾きでもわかるかも。紙を貼る時、離れてみるとやりやすいですよ。全体のバランスがわかりますから。」「入れる文字は次の3つ。 ①組・出席番号・氏名 ②題名 ③作品の説明(どんな時の気持ちかなど)。この3つんもそれぞれの大きさや配置は自分で考えて決めてください。」〜この指導は数分ですが、今後「レイアウト」の指導につなげていくための大切な伏線になります。例えば、スライドに画像を張り込んだプレゼンテーション画面づくりの時に、この授業を想起させ、つなげます。デジタルとアナログはシームレスにつながっていると実感してもらうためにも。「共通事項」の指導の考え方です。さらに日常的な校内の掲示物を貼る時にも発揮させて欲しい力です。






by yumemasa | 2023-07-14 10:09 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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