2歳児、17人に絵を描く時間を作りました。用意したのは幼児向けに開発されたサクラのフェルトペン。そしてフェルトペンが気持ちよく滑らかに動くようにA3の薄手のケント紙を用意しました。紙とペンを渡すと、すぐに描き始めました。

かわいいね、元気だね、のびのびしているね、楽しそうだね、というような見方だけしているのはもったいないです。目の前の子どもの姿をじっくりと見ます。視線、手の動き、線の速度、言葉、表情など様々な視点から
子どもの頭や心の中で起こっていることを考えます。
このフェルトペンは、その芯が太く、丈夫に作られています。ですから、強く点を打つようなことがあっても大丈夫です。点を打って、インクが飛び散る様子が見えます。ペンと紙を使ってどうなるのか、思い切り「
探求」させてあげたいです。こうして、彼らは自分の世界を広げています。だから、待つことも大切です。

上の3人の写真からも、一人一人の興味を持っていることの違いが感じられます。
ところで、上から3枚目の写真の子は、実は、一番最後まで、描いていました。この子の横でそっと見守る保育士の姿がとてもあたたかいです。食事の時間が迫っていますが「おしまいの時間だから片付けようね」とは言いませんでした。待っています。それは、この行為の大切さをわかっているからでしょう。こうして待つことができるのも、複数で連携しながら保育をしているからです。終わった子は、絵本の読み聞かせをしてもらっていました。内容は「色」に関する本でした。丁寧です。私もありがたいと思いました。
活動が終わったら、すぐ主任の先生が絵を飾ってくれました。ここは、保護者の方が子供の送り迎えの時に、必ず通る場所です。親子の対話が生まれそうです。綺麗に貼っています。
この絵を見ながら保育士の方と話しました。二人で見たのは、フェルトペンで書かれた子供の活動の痕跡です。子供の興味や関心、頭や心の中で起きていた出来事を考えながら、見ていくのです。これをスクリブル(なぐりがき)期ですね、とか、元気に描いてますね、なんて見方をしていたら、わかったつもりになって、そこでおしまいです。そではなく、一人一人の子供の違いを見ていくのです。それがとてつもなく、面白いのです。一人一人の存在が大切に感じられます。
《関連記事》