1歳児クラスの造形活動〜行為の意味を考える

写真は私が月に2度ほどのペースで行っている1歳児クラス(すでに2歳になっている子がほとんど)の様子。これまでにはフェルトペンや指絵の具、スポイトを使った絵の具遊び、クリスマスの飾り作り(ダンボールの小片に筆で絵の具を塗る〜初めての筆)などをしています。
今回は10回目。「今日はね、これ。筆を使うよ」「そしてね、今日は、この紙に描くよ」「配るまで待っててね」そう言って活動が始まります。
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↑ 10時07分
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↑ 10時11分
1枚目を描き終えた子が出た頃に、「この黒い紙にかきたい人はいますか?」(リクエストに応じて黒か白を選択してもらいます)
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↑ 10時19分
さて、上の3枚の写真を、なんとなく見ても、「お絵かき」「楽しそう」「なぐりがきの段階ですね」「アートですね」と言って見ているだけではもったいないです。じっくり見てみましょう。
写真は時系列で並べています。写真のアングルは少し違いますが、子供の位置は同じです。この子供の作品(子供は作品を作っているわけではありませんので「作品」という言い方は相応しくないかもしれません。私たちが見ているのは、子供の行為の「痕跡」と言って良いでしょう)のみを丁寧に見ていくと、一人一人の興味の持ち方が違うことがよくわかります。写真だけでもその違いがわかりますが、実際にはもっと見えてきます。
さらに、日頃この子たちを保育している保育士さんのその子の様子を聞かせてもらえるとさらに発見があります。
こうして、子供たちの行為とその意味を考えると見えてくるものが、違ってきます。また、これらをアートの視点からではなく、科学の視点から捉えたり、人間関係から捉えたりしていくとますます色々なことを発見します。さらに、声も表情も体の動きも、さまざまな情報をもとに考えていけば、子供の良さがどんどん見えてきます。
このようなことに、不慣れでも、こうした見方を広げ、深める体験を一度すると、行為とその意味を考えることが楽しくなります。
一人一人が好奇心を働かせて自らさまざまなことを試し、工夫し、世界を広げようとしています。そのような姿を見ているとそれを伸ばす大人の関わりがいかに大切かがわかります。

1枚の写真からも考えてみましょう。作品ではなく痕跡です。
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by yumemasa | 2024-02-14 22:31 | 子どもの表現 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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