やはり声を出さないといけないー酒井式描画指導
2005年 09月 19日
キミ子式を使って指導している先生も同様です。
どなたにも共通しているのがその指導には問題点があるということを、知らない方が多いようです。
で、なぜこうしたことが起きてくるのか、それは酒井式の方々が努力されているからに他なりません。各種出版・インターネットの徹底的な活用・草の根的におこなっている研修会・コンクールの応募ありとあらゆる方法をやっています。正直な話、子どものために、先生方のためによかれと思ってやっている方々に対し、こうやって批判するのもどうかなと思いますが、結果として子どもたちのためになっていないので。個人的にお話ししたらよい方なのでしょうが。
山崎だって、当然間違っていることもあります。失敗もしています。いつも自分だけが正しいとは思っていません。これをあえて書かせていただいたのは、以前メールで「自分だけが正しいのか?」「専門でない先生の苦しみがわかりますか」という内容のものが来ましたので。その方はたまたま、私の記事の「酒井式」の部分を読んでのことでしたので、お手数をおかけしましたが私のメインサイトにある「豊かな美術教育を」やこのブログの他の記事を読んでいただきました。失敗例やら悩みもあることをご理解いただけたようです。うーん、年齢の割には悩みが多い。
☆酒井臣吾氏の主張 (2018年現在、アクセスできません)
↑酒井氏ご自身が批判があることを十分認識しておられます。NHKがこれを知りながら、あえて公共放送・教育テレビで推奨したのかが理解できません。
私の知らないところで何か大きな力が働いているのでしょうか。当然個人の判断で放送できるわけがありませんから。
さて話を戻します。酒井式を陰で批判していてもはじまらないということです。
例えば美術の専門の先生が集まる研究会や講演会で言っていてもその声は現場には届かない訳ですから。
また同じ職場の先生には指摘しにくいというのもわかります。越権のような気もしますし、じゃあ、どうしろというの?って聞かれても困るでしょうし。
で、今すぐに出来る方法はインターネットを使うことでしょう。
これまでインターネットの世界で酒井式を批判した例はほとんどなかったと思います。親も教師も一般の方もアクセスできます。
NHKが酒井式についてリサーチしながらも、問題点があるということも認識しつつ、あえて放送をしたわけですから、これに対抗するのはもうインターネットくらいしかありません。
最後の方法として番組に対するテロップを流す案(ディレクターさんに提案させていただきました。番組の最後にこの指導法については批判的な考え方もありますというような情報を流し、中立を保ってほしいと)も方法あったわけですが、それどころか、今度はNHKのサイトで酒井氏のコメントまでいれるというていねいさ。
酒井式は「公共放送・教育テレビ」で推奨されたわけですから、相手は大きすぎますが…。
でも美術教師が集まった内輪の中で酒井式に対して苦笑していてもどうしようもないです。今回の放送で酒井式が広がることが予想されます。やはり声を出さないといけない。
今回のことがきっかけで、美術教育の本質を考えるきっかけにしたい。
《酒井式描画指導に関する関連記事》
☆酒井式に取り組む先生(日本美術教育学会WEBニュース)
☆なんで決められなきゃいけないの?(酒井式描画指導法)(あんねりあん)
↑酒井式描画指導を受けた小学校3年生の言葉
☆NHKの放送に対する意見(おおはしわあるどブログ)
☆酒井式を美化してNHKが放送してしまいました(おおはしわあるどブログ)
☆酒井式、NHKでの放送内容は?(日本美術教育学会WEBニュース)
☆酒井式の放送を見て(ハートでアート)
☆NHKで酒井式放映 これが全国に広まったら大変
(麓郷生まれの麓郷育ちの日記)
☆『わくわく授業 〜酒井臣吾先生の図工〜 』を見て
(子どもとの笑顔 ~美術教育の日々~)
↑酒井式を15年も実践してきたというtanakaさんという方がコメントしています
☆酒井式描画指導法への愚痴モード(あんねりあん(ぶろぐ編))
☆酒井式描画指導法を考える(あんねりあん(ぶろぐ編))
☆放送の感想(シキカツ近況)
☆酒井式…?(なにかをつくる)
《「美術と自然と教育と」の関連記事》
☆酒井式の放送後考えたこと
☆2歳児に対する絵の指導は本当だったんだ!…NHKへの疑問
☆酒井式描画指導はまた広がりを見せそうな予感
☆難しく考えすぎていたかな?酒井式のこと
☆酒井式に学ぶ?
☆子どもは小さな大人ではない
☆これまでの美術教育の研究の成果はどこに行ってしまったのか?
↑この記事では関連記事をさらに紹介しています。
(追記)
この3連休は、結局この話題に終始してしまいました。おおはしさんも彼自身のコメントで次のように書いていました。
「しかし、酒井式だけでなく、授業というのはいつも問題をはらんでいます。完璧な題材や教材、あるいは指導法なんで無いでしょう。だからこそ、常に真摯にお互いの実践を出し合い、忌憚無く批判しあいながら切磋琢磨していかなければならないのでしょうね。
酒井式への批判を強めれば強めるほど、自己嫌悪にも陥っていきます。結局50歩100歩なんじゃないかって・・・。だからこそ、今一度自分自身の実践に厳しい目を向けながら、今の美術教育を取り巻く多様な問題をふまえて取り上げていきたいと思っています。」
この自己嫌悪、まさに今の自分の気持ちです。けれども、この先をどうするか、白黒をはっきりさせることではなく、次の一歩を考えなくちゃ。前に進む方法を。
今回の放送をラッキーとしてとらえたらよいのかもしれない、美術教育のあり方を考えるために。
少し、気分転換もしなくては。自分を客観的に見ることも必要だろうから。
基本的なことをお聞きしたいのですが、
この放送の日付、時間および番組名、
放送されたエリア等を教えていただけないでしょうか。
よろしくお願いします。
再放送があります。
こんどはそちらも使います。m(_ _)m