写真はJDMの「創造性コンテスト」に取り組んでいる生徒の様子です。設定時間はプレゼン完成も含めて6時間(予備にさらに1時間)で設定しているので、スピードも求められます。この授業では早めにプロトタイプ(試作)を作ってみて、それをもとに話し合うことを、推奨しました。


とにかく、方向性が決まったら簡単にプロトタイプを作って、みんなで検討する、時間をかけてつくったものは、批判をしずらくなってしまいますから。この授業では「プロトタイプをもとに、あーだこーだ話しあって、よいものを生み出す」のが、ずいぶんできるようになってきました。


実は、この考え方は、デザインの授業に限らず、これから生きていく中で生かされていく力だと考えています。試行錯誤しながらよりよいものを生み出していく、いろいろな人の知恵や力を借りて、問題を解決していく。その方向は「幸せ」。「デザイン思考」がもたらすものは大きいです。授業では「プロトタイピング」という言葉も使いました。

この授業では協力することや積極的に話しあうことが目的ではありませんが、結果としてそうなります。少しでもよいものを生み出そうとするために、必然的に、そうなるのです。学習指導要領の大きな目標「生きる力」を育むという視点からも望ましいと思います。しかも、自分だけでなく、他者と共にというのもいいです。
「学習指導要領解説・美術編」P134では「共同で行う創造活動」のことが示されていますが、この授業では、それが実現しやすいです。
(補足)この授業では、上質紙、段ボール、はさみ、カッター、セロテープ、フェルトペンなど、身近なものが使われていきます。こうした、材料の準備はとても重要です。実は、これまで美術室にセロテープは、1つしか置いていなかったのですが、この授業にあわせて用意しました。