美術教育の危機だからこそ、子どもの作品も多くの人に見てほしい(その2)

美術教育の危機だからこそ、子どもの作品も多くの人に見てほしい(その2)_b0068572_18313688.jpg熊本の「WEBこども美術館」では現在小中学生の絵が6000点ほどデータベースとして公開されています。
 これは文部科学省のIT関連の委託事業の一貫です。図工美術教育関連では唯一のものです。なお、単なる作品集とは違います。様々な工夫がなされています。
 今後このサイトはさらに発展し、全国の先生と協力しながら、授業での有効活用をめざす研究が進められていきます。

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Commented by liner-s at 2005-10-30 19:39
とても魅力的な素敵なサイトですね~。
子供達の作品って伸び伸びしたものばかりで、見ていて飽きないです(^^)
こういう子供達の作品を通して教育に携わる方達のネットワークが繋がっていくのは、とても素敵な事だと思います。
色々発展性が見えますし、今後の活動の進展がとても楽しみですね。

それにしてもこれ程の量を管理し運営できているのは、やっぱりそのHPの管理人さんの“熱意”なんでしょうね。
う~ん、熱意の大切さを改めて実感させられましたよ(^^)
Commented by yumemasa at 2005-10-30 20:49
liner-sさん、お久しぶり!
膨大な数の作品を分類し、管理し、解説加えたりもしていますから、本当に大変なはず。
そのあたりはLinersさんのお仕事と似ていますね。
このサイト関連でたくさーんの人がつながってきました。すごいことです。熱意ですね。
Commented by es36_zuko at 2005-10-31 00:02
こんにちは。いつもBLOG興味深く見せてもらっています。

Webこども美術館ですが、どうしてyumemasaさんが推薦するかわかりません。資料としての価値は別として、そこに掲載されている作品は、日頃yumemasaさんが批判をしている描法となんら変わりのないものが多いと思います。大人の基準に子どもの作品を近づけているだけで、そこには色やかたちが一緒になって、手や目や身体が、感覚とか心地よさなどに反応しているようなものがみられないと感じますがいかがでしょうか?Webを通じて横のつながりが必要と考えるのは私も同感ですが、何というか、実践よりも理論ばかりが先行していて、子どものリアルな姿が抜けているような気がしてなりません。図工という世界にはまだ大きな溝があって、どこかで主義主張の派閥が子どもを抜きにしてうごめいているようです。
Commented by yumemasa at 2005-10-31 00:06
y es36_zukoさんのご指摘通りです。作品に関する見解は同じです。それでもあえて紹介さていただいたのは、大規模な組織として多くの方に図工美術教育に注目していただく取り組みを高く評価してのことです。コンクールの功罪の罪の部分も見えます。これだけの情報を収集している管理者の方の熱意を感じていますし、信頼もしています。地方の取り組みでは小学校では図工専科がいませんので、同じ志を持って取り組みきれないのが実情です。私のいる北海道石狩でもこのような問題にぶつかっています。石狩で主催する美術展には校内で選出されてくる作品に疑問を感じる物も多いです。そのための展覧会の改革を試みています。出品されてくる小学校の作品群では結果として美術の研究部会に所属している人がわずかしかいません。毎回悩むところです。出品させませんというわけには行きませんから。
ですから、逆に今回酒井式批判サイトをつくりあげる必要がありました。
なお、美術教育が危機にある今は、このように多くの人に向かって発信してくれるサイトの存在もまた大きいと思っています。とりあえず、教科を残すのが最優先事項と思っています。
Commented by yumemasa at 2005-10-31 01:29
(続き)記事の表題通り「美術教育の危機だからこそ、子どもの作品も多くの人に見てほしい」というわけです。今はy es36_zukoさんのご指摘の通り問題点もありますが、これらのことについては、やがて改革されていくと思っています。組織が大規模ですから改革は並大抵のことではないでしょうが。およそ1年強でここまで発展させてきたサイトでありますし。またコンテンツをご覧になればわかるように、単に熊本だけではなく、他の地域から学んできた内容も報告しています。このようなことからも管理者のスタンスが見えてくると思います。というわけで、Webを通じて横のつながりを重視しています。
そうしないと大きな波に飲み込まれそうだからです。
今、美術の教育研究団体でどんなに素晴らしい研究がなされようとも、 教科が消えれば…。実はこの美術教育の危機がここまで来ているとの認識が甘く、今非常にあせっています。「図画工作・美術教育の大切さを訴える」へのご協力もよろしくお願いします。その投稿されるご意見の中に es36_zukoさんのニュアンスも盛り込んでいただければと思っています。
by yumemasa | 2005-10-30 18:31 | Comments(5)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明