幼稚園の保育を参観

 今日、来年開催される「全道造形教育研究大会・札幌大会」プレ大会で札幌市立白楊幼稚園の保育を参観してきました。結論から言うと、参観してよかった!勉強になった!ということです。またすべての教育関係者はぜひ参観したらよいのにと思っています。今日の保育は日常的なものなのだそうです。
 一見すると単なる「遊び」ですが、3・4・5歳児がそれぞれの場で思い思いの活動をしていました。10以上のグループが出来ていたでしょうか。
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この「遊び」中に「主体的な学び」の原点を見る事ができます。ちょとした、こどものしぐさ、目線からもそのような事が読み取れます。(ただし、幼稚園と言っても様々です。子どもは未熟だからという視点から「教える」ということが主の幼稚園もあります。)なお、白楊幼稚園は「いつでもいらしてください」とのことでした。
 さて今日の研究会での幼稚園の方からの発表は非常にわかりやすいものでした。3・4・5歳児の特性をもとに、その遊び(学び)について説明がありました。そして園長先生のプレゼンは圧巻(園長先生にとっては、あたりまえの感覚でしょうが)、子どもの活動のビデオを私達に見せながら、その遊びの中にどんな学びが成立しているのかを解説しているのでした。
 そのなかで、ひとつのテーブルで紙で工作している場面が映し出されました。ある子が、制作が進んで得意になっている子の活動に、ちらりと目線を送っていました。園長先生がこうやって集団の中で学んでいるという主旨の話をされました。
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実は奥村高明教科調査官が前回のプレ大会で中学生の活動の様子をビデオで解説したときに、ほとんど似たような解説をしていました。(まるで互いに打ち合わせをしているかのようでした。)私の場合で言うと、制作途中で(時間を決めてですが)自由に立ち歩いてもよいとしている場面があります。そこに、そんな姿が見られる訳です。 
 子どもの姿から「学び」の質を考える教師の視点は大事だと思います。ですから、小学校・中学校の授業を参観するのに後ろから見ていてもはっきりいうと学びについてはよくわからないでしょう。美術の授業は前から子どもの目の動き、手の動きをじっと見ていると慣れてくるとおよそその子がどんな学びをしているのか想像がつきます。そこに教師の役割が見えてきます。

 このところ美術教育の危機ばかりで、なんだかなあ〜という気がしていましたので、今日の研究会はとってもよかったあ。あー、こどものつくったお化け屋敷おもしろかったです。もう本当に自慢してくれました!
 そしてふと、思いました。この幼稚園からすべての遊びあるいは造形活動を奪ったらどうなるか?あの笑顔と真剣なまなざしを見ることはできないでしょう。
 (この写真の掲載については白楊幼稚園の園長先生のご了解を得ています)




 
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本当は子どもの表情がアップで公開できると最高なのですが。楽しそうな表情、真剣そのものの表情、いい顔がいっぱい見えました。

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子どもの発達と遊び
Commented by somethingt at 2005-12-01 00:12
子どもって本当にすごい。 まっすぐな思いが作品や表情に表れて、すごく素敵ですよね。お化け屋敷に描かれた「楽しそうな」お化けたち(^^)
きっと誰も怖くなくて友達みたいな存在なんでしょうね。
子どもらの表情の中にこそ大切な宝物が詰まっているような気がします。
Commented by stream-navi at 2005-12-01 00:37
誰か冬休みを利用してスキーがてら、ニセコで外人の子供を面倒を見てみたい人居ませんか?
Commented by stream-navi at 2005-12-01 02:20
いいなどろんこ遊び!教育の原点だね!率先して汚れるのをいとわない指導者が増えると戦争も無くなるはずです。
Commented by yumemasa at 2005-12-02 19:31
子どもの遊び、この遊びが学びの原点だということが忘れられている気がします。もっと幼児教育を大事にしなくちゃいけいない。そう痛感しました。この幼稚園でも親からの要望はけっこうあるそうです。英語はやらないのか?文字の勉強はやらないのか?などと。遊びの価値がわかっていない、目先(小学校に入学してから)の事ばかりが気になってしまうようです。今、人とうまく関われない子が増えてきているけれども、この幼稚園でやっているようなことがもっともっと大事にされなきゃならない。これだけいたらけんかもおこる。それを乗り越えることも学んでいくのだから。机に向かって文字覚えていくことより大事だ事がたくさんあるはずです。園児が『これをさわらないでください」ということを記号で表していました。こういうプロセスがあると、子どもは文字を覚えるつもりになったら、早いに違いない。文字を使う必要を感じているわけだから。
国の教育を方向付けるような方々は、せめて半日でいいから、幼稚園で子どもの活動じっくり見てほしいと思いました。
Commented by 土屋 正治 at 2005-12-04 00:50
土屋です。投稿意見の集約、おつかれさまでした。私からの呼びかけに応えて頂けた投稿もありました。嬉しかったです。投稿された、たくさんの意見を読んで、教科の存在理由について、改めて考えさせられました。これで終わりではなく、これからが大事だと思っています。学期末、年末に向けて、さらに余裕の無い時期になりますが、がんばって行きましょう!
Commented by yumemasa at 2005-12-04 19:04
土屋さん、ありがとう!!宗谷の皆さんありがとう!やっぱり何とかしようとする熱意ですね。やっと発送終わりました。ちょっとこってしまったのです。絵なんか入れたから。おまけに絵にコメントまでいれてしまいました。
Commented by toyoko-matsunaga at 2006-01-18 10:31
TB&commentありがとうございました。
>この幼稚園からすべての遊びあるいは造形活動を奪ったらどうなるか?
あの笑顔と真剣なまなざしを見ることはできないでしょう。
全くその通りだと思います。
頑張りましょう。
by yumemasa | 2005-11-30 23:36 | 美術科の存在理由 | Comments(7)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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