フィンランドの環境教育(その2)
2006年 01月 14日
教科書の最初の方は、自国が豊かな自然の中にあることが感じ取れます。北海道に似ているなあと思います。
農村部と都市部そして森の写真が掲載されていますが、中央の写真を入れていることがポイントでしょう。ひとりでに自然と人間の生活のかかわりについて考えさせられます。
冬を楽しむ、共生の視点からの写真。白夜の国ですから冬の日照時間が非常に短いので、このように外に出る事が小さな頃から大事にされているそうです。
伊藤隆一先生のお話によるとヘルシンキの小学校では冬でも外遊びをさせているそうです。確か氷点下10度(20度?)までは、教室に居させないそうです。ただし、各教室には乾燥機がありますし、防寒着も本格的なものです。今から20年以上前のお話なので今はわかりませんが…。
ちなみに、伊藤先生は当時の日本の子供用の防寒着につては酷評でした。つまり長時間外遊びするような服装はないということでした。
私の娘が幼い頃、冬の外遊び用の服探しが大変でした。靴と手袋などは本気で防寒を考えた物が少ないのです。靴や帽子はカナダやアメリカのものにしました。手袋は登山用品店で購入(そでから雪が入ってこないようなものであたたかい)。おかげで娘は外遊びで足が冷たいという経験はしていないと思います。つまり、それだけ長時間外で遊べるという事です。
子どもの服ひとつとっても大人がきちんと考えているのです。日本の物はキャラクターが多いですね。まあ、こどもに選ばせたら、そちらを選ぶでしょうし。
中学生になった娘はスカートで通学しています。いわゆるナマアシです。小学校6年生までは完全防寒着を着ていたのですが…。
私の学校でも制服は女子はスカートとスラックスの両方がありますが、スラックス着用は全校で数人です。
こう考えるとファッションなんかも授業の中で考えなくちゃいけないのでしょう。家庭科や保健の範疇でしょうが、デザインの本質について考えることもできます。
☆フィンランドの環境教育(その3)
☆フィンランドの環境教育(その4)