「生命の形を作る・中1」(三嶋眞人先生)
2006年 01月 30日
以前から気になっていた実践でした。ワークシートにあった三嶋先生の文に感動して、妻に見せたら、妻も感動していました。私の授業「命の形」はこれからの影響が大きいのです。
へー、起き上がりこぼしかあ、おもしろそうだなあ、やってみようかなあ、といってもできる授業かもしれません。制作の条件とか手順とかを説明して…
しかし、そんな授業ではないことが三嶋先生のワークシートを見ていただければわかります。美術教育30年。重みがあります。深さがあります。
なぜ、この題材をやるのか、その価値を子どもにもわかるように伝えています。美術の授業で大事なことはたくさん、ありますが、その中でも特に大事なのが「題材観(題材設定の理由)」です。
三嶋眞人先生「美術の教室」(年2回発刊)のもと編集責任者であり、佐藤忠良氏らが参加した現代美術社の教科書編集にも携わった先生です。ちなみに、この現代美術社の教科書も画期的でした。
三嶋先生は30年の中学校美術教育を終え、今は養護学校に勤務しています。また地域を結ぶ活動もされています。「新しい絵の会」の事務局でもあります。
☆ぼくのパレット(三嶋先生のサイト)
↑新聞の連載記事も紹介されています。ぜひ、アクセスを!
と性教育に絡めながら命について考えさた授業を願ったのだそうです。
最初はやはりとまどいがあったようですが制作して行く中で、倒れても起き上がる生命力を願って制作するようになったそうです。
この倒れても起き上がるという部分もいいのですね。
私の授業でも生徒はとまどっていました。「命」についてというテーマで作文を書いてって言いました。無謀です。しかし、けっこういろんなこと書いてきました。それをクラスの中で全員ぶん読んだのです。そして、その感想も書いてもらいました。こうやって新たなことに気がついたり、みんなまじめに考えているんだなあという感覚になったようです。いろいろな見方があってよかったですし、おもしろかったです。この段階をすぎてから、命をイメージに絵を描いてみよう。しかし、これは作品のための絵ではないのです。命について書きながら考えてもらうことを願いました。そのあと、やっと彫刻の話です。
ただし、三嶋さんは中1、私は中3。