公開授業を見たら子どもにお礼を言いませんか。
2006年 07月 23日
私は、是非研究会に参加された皆さんが授業を見てよかったことを見せてくれた子どもたちに伝えたらよいと思っています。
見知らぬ先生方がかけてくれる言葉に子ども達は喜びます。私は授業公開が終わってもすぐに教室から出ないで、クラスの皆さんにお礼の言葉を言うようにしています。「ありがとう」の時もあるし、感想を言わせていただくこともあります。勝手に私が話すわけですが、子ども達は笑顔になります。
それから学級に対して「礼状」もできるだけ書くようにしています。ハガキ一枚のときもあるし、くわしいときもあります。
普段接することのない子ども達ですが、みんなで育てていきたいと思っています。
昨年は会場校の小学校で校長先生にお礼を言わせていただく場をつくっていただきました。小学校低学年でしたが、もうニコニコ顔でした。
それから礼状なしの方法もあります。それは授業者から参観された先生方にお願いをするのです。
以下の言葉をA5サイズくらいの紙に印刷して指導案といっしょに、教室のうしろにおいておきます。
「授業参観ありがとうございます。お願いがあります。
今日の授業の生徒の活動の様子等について、生徒へのメッセージという形で、感想をいただけると幸いです。
今後の子どもたちへの励みにしたいと思います。よろしくお願いします。」
このメッセージを分科会で提出していただいたり、封筒に入れていただくなどします。
こうすると先生方は、子どものよさを見つけてくれますし、授業研究の方向が自ずと生徒の活動や思いに向かいます。当たり前のことではありますが、生徒の活動を中心に語れる分科会にもなりやすいです。
そして何より、放課後残って、あるいは休みの日に授業に来た生徒がむくわれます。教室に掲示したり、学級通信に活用したりと様々で、生徒は自信を持ちますし、授業者との信頼関係も増すことが多いです。
あとで子ども達に、見に来た先生方の感想を間接的に伝えるより、実際に読んであげたほうが説得力があります。
この方法は、ある若手国語科教師が、分科会で参加された先生に子どもの活動の様子について用紙を配布して感想を求めていたことから、学んだ方法です。
非常に有効で、学校の総合学習の研究会でも実施し、好評でした。
生徒も教師もむくわれます。自分たちの学級はだめな学級と思っていたクラスでこのことを試みて、生徒達が自信をもつきっかけになったという例も生まれました。そこまでは、うまくいかなくても、気軽に取り組めて、授業者にも参観者にも子どもによい方法だと思い、みなさんに勧めています。
公開授業で一つやっていることがあります。山崎先生や皆さんもやっているかもしれませんが、授業を参観するとき、教室の前から見ます。つまり、授業者と同じように、子どもが見える位置で参観します。皆の表情が見えます。その学習にどんな反応があるのかわかります。授業開始の「礼」から前にいます。授業参観でも、保護者には「前で見てください。子どもの顔がみえますよ。」と前に誘います。子どもにとっても、学習中、だれか背後にいるなんて、いやだし集中できませんよね。これはその昔、先輩の先生から教えてもらったことです。
ところでお礼の話、そうですね。反対ですね。田尾さん、この方法広がるといいなと思っています。礼状も広めたいんです。