今の世代の責任 ナキウサギ問題

 ナキウサギ。氷河期からの生き残りとされ、北海道にだけ生息している貴重な動物。道路開発や森林伐採によって生息範囲が限られてきています。
 そのナキウサギを保護するために「ナキウサギふぁんくらぶ」が天然記念物の指定を求め、4万3000人もの署名を集めました。(私も署名しています。)その後、文化庁が北海道教育委員会に問い合わせをしたそうですが、北海道教育委員会は誠実とは言い難い対応をしているようです。(北海道新聞06年9月8日朝刊を読んで)
 
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 その後、9月11日ナキウサギふぁんくらぶが北海道教育委員会と話し合いをしていることを知りました。北海道教育委員会がナキウサギに対して主体的に保護しようとする姿勢は感じられませんでした。この判断は今の世代の問題だけではないはずです。未来に対しての責任を負っています。
 北海道教育委員会は本質的な意味での環境教育もあまり関心がないのでしょうか。北海道教育委員会様には季節になりますと教員に対し非常に強い姿勢で愛国心を育てるようご指導していただいています。またそれに費やしている時間も相当なものですが、そのような情熱でこの問題に取り組んでいただくことを強く望みます。

 どうしても理解出来ません。文化庁から問い合わせがあったときに、なぜ積極的に保護しようと動かないのか。仮に教育委員会にその権限がなくても。北海道が主張しなくて誰が主張するのか?

 博物館や少年自然の家などの運営も大事でしょうが、絶滅の危機にある動物に対し、積極的に保護しない理由が、どうしても理解できません。またこれは一動物の保護というより、広い意味での環境をどうしていくのか、あるいは環境教育をどう進めていくのかという象徴としてとらえるべきではないでしょうか。

 北海道には理科教育センターがあるのですが…。このようなことは関係ないことなのでしょうか。

 ☆ 北海道教育委員会

 ☆ ナキウサギふぁんくらぶ

 ☆ 北海道自然保護協会

 ☆ 北海道立理科教育センター 
by yumemasa | 2006-09-18 01:42 | 自然と人間 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明