子どもの絵をどうとらえるか

子どもの絵をどうとらえるか_b0068572_22355799.jpg「初等中等教育資料」(東洋館出版)の表紙の絵、なんとこのブログにもたびたび登場されている埼玉の田尾先生が指導された作品が載っています。
  裏表紙は札幌の澄川西小学校の実践。これがまたいい!
なんだか知っている方の指導された作品が掲載されていると妙に身近に感じてきます。
 さて、それはさておいて、この表紙の絵は「子どもの絵はいいね。やはり。」という添え物ではありません。
 この絵を、どうとらえるか、そのことが解説として載っているのです。子どもの絵をどうとらえるか、子どもの学びをどうとらえるかといったプレゼンテーションといえるでしょう。
小学校6年生の描いた水彩の風景画なら、「おー、小学生でもこんなに描けるのか!」あるいは遠近法を使って指導しましたなんていうことで美術教育関係者ならば、これよりもっと写実的で緻密に描いた絵を見ていることでしょう。
 あるいは市内のコンクールでも。



画像は粗くしてあります。実際の本をご覧ください。風景画を描いた現場の写真が載っています。子どもの側に立った見え方、あるいは子どもにとってのリアルとは何かを考えさせられる資料です。子どもの言葉が紹介されているというのも非常に大事なことだと思っています。
子どもの絵をどうとらえるか_b0068572_2305625.jpg

 なお、この10月号の76ページに埼玉県所沢市の藤田恵子先生が『「はじめに子どもありき」に根ざす授業を求めて』と題する文章を書かれていますが、図工美術教育関係の文章を読んでいるような感じでした。
(子どもの側に立った見方をすることによって)「これまで見えなかったものが見えてきた」と述べられていました。
 
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東洋館出版
Commented by masaji-tsuchiya at 2006-10-02 23:39
いいですねー
「・・・どんどんかきました・・・」に、まず、グッときました。
「・・・風景に近づいていく・・・」かぁ。こんな言葉が出てくるのですね。
疲れた心に沁みます(笑)。
ところで全道教研、レポート参加にさせて頂きます。
締め切りに追われている土屋でした。
Commented by yumemasa at 2006-10-03 00:02
土屋さん、今晩は。レポートだけの参加は残念ですが、それでも発信することは大事なことだと思います。「よこくへん」見ました。レポートをブログにアップしたらいいですね。是非!
 丁度、栃木の青木さんが対話型鑑賞授業のことについてHPで書いていたので、おもしろくなってきましたし。
さて、この表紙の解説ですが、大事なんですよね。
作品を完成させた後、生徒に「授業を通して、感じたこと、考えたこと、わかったこと」などを書いてもらうと子どもも教師も授業を振り返ることができます。そしてこれが授業改善の大きな資料になります。
 これを続けていくだけでも、教師の授業の力量は確実に向上すると思っています。
Commented by tanaka-masato at 2006-10-03 11:11
また,おじゃましました。私は「先生方の授業の力量」を信じています。特に美術や音楽、ものづくりで感性豊かな子どもたちの成長は、おおげさでなく日本の将来に結び会うものです・・・スパン永く見渡し、深く掘り下げて見える先生の目は子どもたちにとっても宝物になると思っています。
Commented by yumemasa at 2006-10-03 20:58
田中様、ありがとうございます。私も全国各地にすばらしい授業をしている方々がたくさんいるなと感じています。報道されている子どもの姿はどうしてもショッキングなものが多いですが、日頃の学校の中で(もちろん難しいことも多々ありますが…)例えば先日も合唱コンクールの中でいろいろな涙や笑顔を見ました。あるいは日常の授業の中で見せる輝いたような表情。これらは報道されませんが…。やはり可能性を信じてやっていくことが大事だと思っています。
図工美術と国語は特に自己の内面を見つめることのできる教科としてもとっても大事なものだと思っています。
田中さんのこの言葉すごくうれしいです。ありがとうございます。きっと子どもも同じなんでしょうね。横に寄り添い、「それでいいんだよ」と認めてもらえることが自信につながっていく気がします。その自信が次への活力を生み出すのでしょう。
成果主義に振り回されること無く、時間はかかってもかけがいのない時はありますよね。スパンながく、という言葉、このように理解していただけることのなんとありがたいことか!これからもどうぞよろしくお願いします。
Commented by tao at 2006-10-03 23:32
 ごぶさたしています。紹介ありがとうございます。この絵を見ていると、画用紙に向かって絵をかいているのではなく、絵の中で絵を描いているように思えます。(へんな言い方ですが絵と自分が一つになって描いている感じでしょうか。)今日は4年生で、校庭に設置してある鉄棒、ジャングルジム、雲梯、登り棒、滑り台など遊具を荷造り用のスズランテープでクモの巣様に巻き込んで遊ぶ造形活動をしました。もうそれはそれはケッサクができました。すべての遊具をテープでつなげてしまい、全長50メートルの恐竜のような形にして、中にハンモックをつくって寝そべったり。この活動もまた、活動の中からどんどんアイデアがふくらんで来ました。明日1年生が遊ぶのに危険なので、6時間目に解体です。「やだ!もったいない!」の子どもの声に「でもね、我慢、我慢」でした。
Commented by yumemasa at 2006-10-04 00:35
田尾さん、ご本人のコメントってなんか楽しいですね。田尾さん、わかる気がします。「絵の中で絵を描いているように思えます」っていうの。絵の中に入って行くという感覚でしょうか。私は鑑賞の授業の中で「この絵の中に入っていろいろなもの見てきてください」なんて言うとけっこう真剣にやってます。
全長50メートルの恐竜ですか!豪快ダア。活動をしながら思いがふくらむっておもしろいですね。
Commented by kfujita11 at 2009-12-09 00:07
はじめまして。偶然こちらにおじゃましました。過去の記事にコメントです。
懐かしい記事でした。書いてからずいぶんと日にちがたってしまったんですけど、いつも子どもの側から授業を作ることを志しています。悩んでばかりですけど。

図工美術教育といえば、私は「トントンギコギコ」の映画に深い感銘をうけました。子どもの見え方が非常に近いのです。友人にも自分のDVDをまわしています。

またこちらのブログで勉強させてください。(リンクして大丈夫ですか?)
Commented by yumemasa at 2009-12-09 00:58
kfujitaさん、コメントありがとうございます。うれしいです、ご本人からですから。何しろ、ものすごく共感しましたから。
リンクをしていただけるなんて感謝です。私は、もうさせていただきました。
子ども観で一致できるってうれしいです。これからもよろしくお願いします。
by yumemasa | 2006-10-02 22:38 | 子どもの表現 | Comments(8)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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