対話型鑑賞の持つ可能性「MIte!おかやま」のふりかえり

岡山県立美術館で開催された「MITE!おかやま」をふりかって学芸課主幹廣畑浩さんが「岡山県立美術館の 美術館ニュース第74号に文章を書かれていました。とっても参考になるので、以下に紹介させていただきます。
なお、下の文章をクリックしていただければ大きな文字で読むことができます。
対話型鑑賞の持つ可能性「MIte!おかやま」のふりかえり_b0068572_2292185.jpg

情報を提供してくださった川上さん、ありがとう!
Commented by K.Y. kobe at 2006-10-07 23:10 x
神戸市にある兵庫県立美術館には、沢山の学校が鑑賞に行っています。何年も前から対話型の鑑賞が普通になっていると思いますよ。ギャラリートークと呼んでいます。ミュージアムティーチャーや、ボランティアの方もたくさんおられます。
連れて行った子ども達は、みんなで話し合って新しい発見をした!と喜んでいました。そして、お気に入りをみつけて色鉛筆で模写させて帰りますが、これも楽しいみたいです。
Commented by 山崎正明 at 2006-10-08 01:04 x
こうして各地の情報を入れていただくと互いに参考になるのではないでしょうか。兵庫も盛んのようですね。「みんなで話し合って発見した」という言葉の中に美術そのものもと美術を通しての二つの側面があるなあと、再度確認出来た気がします。鑑賞を通して本当にいろいろな力が育ちますね。
ところで私の住む北広島市にも勤務している千歳市にも美術館はありません。うーん、残念。
北海道立近代美術館は私が教師になったころから子どもや親子を対象とした鑑賞会などを行っています。
Commented by kawakami at 2006-10-08 02:30 x
兵庫県美、いいですよね!近現代の素晴らしい作品がいっぱいで、頭の中がぐるぐる回転しました♪ギャラりートークにも参加させて頂きましたが、トーカーとヘルプの方がチームのようにガイドされ、なるほどなあと思いました。色んな美術館のギャラリートークに参加させて頂きますが、それぞれに内容も対応も工夫されていて、勉強になります。
ところで兵庫県美は模写が出来るんですね!・・うらやましい~。それって子供たちにとってとても作品が身近になるんですよね。岡山県美は残念ながらまだそれはできません。なので夏休みの宿題や校外学習のワークシートで「模写」があると「・・ごめんなさい!」なんです。。。
たとえば東京国立近代美術館は館蔵品の写真撮影(いくらか制限はありますが)がOKになったり、段々美術館も開かれてはきてますが、作品保護と教育普及のバランス?に美術館も苦労されています。
(北海道立近代美術館はまだ到達できず~。・・・んでもxx年程前、東大常呂資料陳列館には行った事があったりして・・^^;(・・ヲタク))
Commented by yumemasa at 2006-10-08 07:25
兵庫と言えば福本謹一先生がいらっしゃいますね。鑑賞教育については福本先生のサイトがくわしくて、そこでよく学ばさせていただきました。最近更新されていなくて、ちょいと寂しいですが、InSEA2008の方でお忙しいようです。
東京国立近代美術館の館長は教育のスペシャリストでしたから、理解がありますね。当然教育への理解も高いですよね。
Commented by yumemasa at 2006-10-08 08:31
各地域といえば、やはり埼玉もすごいなあと思います。
http://yumemasa.exblog.jp/2434016/
以前このブログでもとりあげましたが、美術館と学校が協力して「鑑賞教育の研究会」をつくり、非常にわかりやすい鑑賞教育入門誌を出しましたから。これは非常によい本だと思います。しかも無料。送料はかかりますけれど。まだ在庫はあるかなあ。
そうそう埼玉県立近代美術館は教育普及に力をいれています。学芸員でもあり教師でもある田中さんの工夫がまた、すごい。美術って楽しいという感じを企画でどんどん打ち出していますから。
http://yumemasa.exblog.jp/4318239/
Commented by tanaka at 2006-10-08 21:57 x
山崎さん、ご無沙汰です。
いい意味で活を入れられた気持ちです(笑)。ちょっと夏の疲れから気の緩みがあったので嬉しいです。ありがとうございます。
「鑑賞教育入門誌」これは出版社さんの方に在庫確認でしょうか。また現在、美術館利用研究会では収蔵作品の複製画を使って学校で出来る貸し出しプログラムを制作中です。いろいろな方に力を借りていますが、また報告できると思います。
企画モノは展覧会と連動していますが先に「美術」を意識するよりも、楽しんだ後に「あ、これも美術だ」みたいにすっきりしてくれるのがいいです。
このように各地の紹介があるととてもやる気が出ますね!

P・S 川上様 8月の研修の際は川上さん、廣畑さんの御配意がありながら連絡が取れずじまいですみませんでした。またよろしくお願いします。
Commented by 青木 at 2006-10-08 22:39 x
あ~、なんか、ここの話いいですね。
2学期制のこちらは、先日1学期が終わり、短い学期間休業に入りました。(それでちょっと乗り遅れました・・・)
美術館との連携、ほんとに憧れです。栃木でも鑑賞教育研究会「あーとネットとちぎ」ができ、ようやく、その基盤ができたばかり。いろいろ参考になります。
ただ、なんかこう、本県では盛り上がりに欠けるというか・・・。
3年前、関東甲信越静造形教育大会のプレ大会を県内の先生方を対象に宇都宮美術館で行ったとき、郡部から来ていた先生たちが「あれは宇都宮だからできるんだよね。」と話していたと聞き、悔しい思いをしました。つまり、自分の地区には美術館がないからできない、ということなのでしょう。私たちは、「対話型」を用い、美術館で行う実践を、県内ではおそらく始めて研究授業の形で行ったので、本当は、そこを見て、持ってかえって欲しかったのに・・・。その他にも、授業の最中に、生徒が「触察」しているところに勝手に入り込み、見学している先生の方が触っていたり、生徒に話しかけ、一方的な価値観を植え付けるような質問や投げかけをしたり・・・と、ひどい有様でした。
Commented by 青木 at 2006-10-08 22:56 x
《続き》
中には、荷物をロッカーにも入れず、背負ったまま作品の間に割って入り、荷物が作品にぶつかったりしている先生もいました。(当然、美術館からは注意が入りました。)
そんなプレ授業から1年後の本大会では、県内の先生方の参加はほとんどありませんでした。(県外も少なかったですが・・・)
自分たちの中では盲学校と合同でやることで特別支援教育をも睨んだ授業だったのですが・・・。
つまり、お恥ずかしい話ですが、意識改革がかなーり、必要だと言わざるを得ません。
この夏休み中も、市内にある県立美術館に行く課題を出した小中学校が多かったようなのですが、勝手に写真に撮ろうしたり、鉛筆以外でメモを取ろうとしたりする生徒が相次ぎ、マナーをちゃんと教えない学校もまだまだあるようです。
そこまで考えると、もう、どうしようもなくなるので、やれることから、少しずつ、といった感じです。
長くなってすいません。思わず愚痴ってしまいました。
あー、岡山、兵庫、埼玉・・・・実にうらやましい限りです!
Commented by kawakami at 2006-10-09 00:28 x
田中様、ご無沙汰ですー。H主幹も上京すると巡回場所があるようで、なかなか捕獲困難デス。そのうち罠でもしかけてやって下さい(笑)。

青木先生、それでも美術館に子供達や先生方が来て下さるのはとても有り難い事ですよー。最初の来館が無いとリピートは有り得ませんから。美術館に慣れていないなら連絡下されば館でも対応を考えると思います。そんな小さな連携からで充分ですよー。
「と に か く 来て欲しい~!」と岡山県美では基本的に来館されたらこちら丸抱えで対応、先生も生徒さんと同じ場所で一緒にフラットに鑑賞へ参加してもらっています。そうしていると中には前に立ってトークしてみようかなーとウズウズしてくる先生も出現されます(笑)。それはもうウェルカム!ですわ~♪
仰る通り、少しずつ少しずつデス。でもそれがいちばん早道かも。

来年3月~7月、川村記念美術館で『コレクションViewpoint 「mite! 見て!」』がありますよ。関東圏の方はチャンスですね!
Commented by yumemasa at 2006-10-09 19:06
田中さん、やっぱり企画の発想は大事なんですね。何か田中さんの笑顔が企画に生きているような気がします。
「先に「美術」を意識するよりも、楽しんだ後に「あ、これも美術だ」みたいにすっきりしてくれるのがいいです。」っていうの、なるほどなあと思います。肩に力が入りすぎると美術が遠のいてしまいますもんね。
うーん、やっぱりここでいろいろな方がつながったり、情報交流の場になってくれるとうれしいです。
Commented by yumemasa at 2006-10-09 19:12
青木さん、私も川上さんの言う通り「少しずつ」でいきましょう。他の地域の様子はとなりの芝生かもしれませんよ。
美術館に行くということを夏休みの課題にしてくれただけでも、そしてそれが行ける環境にあるだけでも、素晴らしいじゃないですか。
ちなみに私の勤務地の近隣には美術館はありませんが、それでも鑑賞教育はやり方でしょう。これから、これから。
でも何だかんだ言っても青木さんの栃木からの発信はいいですね。刺激になります。
こうして、つながりながらやっていきましょう。
by yumemasa | 2006-10-06 02:29 | 鑑賞教育 | Comments(11)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明