国境って自分にとって何?アートを通して考える
2006年 11月 22日
この写真のエキソサイズは、「border(ボーダー/国境、端、他にもいろいろな意味があります)とは自分にとって何か」を考えました。
先生は20〜30の質問を生徒にしました。
例えば、
あなたの町はどこですか?
あなたのご近所さんはどんな方々ですか?
あなたにとって家族は?
家族のなかで誰が一番パワーを持っていますか?
どんな人たちを家族と呼びますか?
お祈りをしますか?(どこで?どんなとき?)
自分にとって学校とはなにか?
どんなお友達がいたか?
あなたが一番誇りに思う事はなにか?
などなど、もっといろいろな質問をしました。
そしてそれらの質問は
大きく「家族、近所、学校、宗教」の4つに分けられていていました。
それらの質問をしたのち生徒は1時間でその4つのお題にあわせて作品をつくりました。
ボーダーとはなにか?どうしてボーダーがあるのか?
楽しかったけど深い質問でした。
写真にあるのはみんなの作品を白い大きい長い紙(ボーダーに例えて)
の上においたイスや台に貼付けたりしてデコレートしました。
自分の思い、考え、願いなどはすべてボーダーの上にあるっとみんなで考えた結果のコラボです。ちょっとわかりにくいかもしれませんが
この授業ではとてもいろいろな事を学びました。
世界にはいろいろな人たちが住んでいて、一人一人違う考え方、
生活、文化、歴史があるという事。そして自分のidentityを知るという大切さ。
先入観、偏見をなくすためには子供達にアートを使ってどのように
教育すべきか。などなど。
とっても楽しいクラスでした。
自分も以前、PAの関係でボストン郊外や州内のいくつかの学校をまわらせてもらったのですが、「Waring school」というプライベートスクール(10歳から17歳の在校生)では美術の授業も見せていただきました。(以前もご紹介したと思うのですが、PA.Incの代表の方の娘さんがその学校の美術教師という関係で)
特に、生徒たちがお互いの作品を鑑賞して評価しあう活動が、まさにPAの手法であったことを覚えています。
cameraさんの「生徒たちがお互いの作品を鑑賞して評価しあう活動が、まさにPAの手法であった」という言葉、新鮮です。
私もCAMERAさんを通してPAに興味を持ち、「ふりかえり」がいかに重要かを実感したのでした。