子育て支援と子どもの絵
2007年 08月 18日
しかしながら、昔と違い、今はインターネットを活用できるので、何かできると感じています。
今は「子育て支援」あるいは「親御さん」に向けての取り組みも大事な課題だと思っています。
さて、そんな中、以前からネットを通して交流のあるお母さんから最近メールをいただきました。なんと子育て支援の取り組みで子どもの絵を取り上げたというものでした。とってもうれしく、また心強く思いました。(メールの一部を公開します。ご本人からご了解を得ています)
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私が今、活動していますのは、『子育て支援クラブ』というもので、国から助成金をもらって、子ども(0歳から18歳まで)のために、児童館(児童センター)を拠点に活動するボランティア団体です。
ですので、全国各地にあるものだと思います。
子育て支援クラブは、全国的には母親クラブという名前のようで、
全国地域活動連絡協議会というところで運営しているようです。
みらい子育てネット
母親だけでなく誰でも入れますが、私たちの場合は未就学児をもつママたちが集まり、4月から新しくクラブを立ち上げて、自分たちがやってみたいことを行事として、スタッフ兼参加者になりながら、やりはじめたところなのです。

子どもの年齢は1歳から4歳までです。
ここからは箇条書きにさせていただきます。
・新聞紙を敷き詰めた上に、やや厚手の模造紙を20枚ほど並べた。
・絵の具は水彩で、皿に少しの水で溶き、あちこちに置いた。
色は赤、緑、黄緑、黄、水色、ピンク、茶、黒。
・道具は筆、いろいろな形や大きさのスポンジ、手作りタンポンなど。
・描き始める前に、絵本を一冊読み聞かせした。
(絵描きのおじさんが山の紅葉を描きそびれ、動物の子どもたちに手足に絵の具をつけて大きな紙の上でダンスして絵を描いてもらう、という話です。)

・はじめは恐る恐るだった子どもたちも、すぐに勢いづいてきた。
・ハイハイの子は、服や髪にも絵の具をつけながら、ママのそばでタンポンを振り回していた。
・歩き始めた子は、手につくのを気にしたり、逆に手にべったりつけてきゃっきゃと喜んだり。
・2、3才の子はお絵かきしたり、手で絵の具をこねて手足に夢中で塗りたくって遊んだり。
・4才児は好きな色を探したり友達のやることを見たりしながら、紙にも体にもべたべたと。
・一緒に絵の具だらけになったママは私ぐらいだったが、今日だけは好きにやらせてあげようと、子どもに口出ししない時間をもてたのではないかと思う。

『幼児期の表現活動の大切さ』を、
お絵かきを始める前のバタバタした状況の中でしたが、少しお話をしてみました。
・なぐりがきから意味のある絵を描くようになったときには、
何を描いたのかお話を聞いてあげてほしいということ。
・結果よりも描いた過程に思いをはせてあげてほしいこと。
この行事を通して感じたのは、自分の勉強不足と、子どもたちの一生懸命な姿と、お母さんたちの積極的な姿勢でした。
私の頼りない話にも、意見や質問を出してもらってちょっと感動しました。
このような機会を持てたことをとても感謝しています。
そして、またこのような形で子どもたちやお母さんたちの役に役に立てるような活動をしていけたらと思っています。
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《山崎の返信》
・感触を楽しいでいますね!小さな頃からこうしていろいろな体験を積むのことは
子どもの感じる心の幅を広げるように思います。
・「友達のやることを見たりしながら」こうして子どもは学びあっていくのですね。
学んで楽しさを知るってことですね。
・いいですね!家じゃ出来ないことの提供。見守ることの意味。
・子どもの姿や表情を見てください、きっと気がつくことがあると思うのです。
例えば遊んでいて色が混ざって色が変わった瞬間の表情とか、(色に関心を持つ)単調な遊びが変化していく様子(工夫している)とか、あったかもしれません。
子どもをじっくり見ているといろいろな気付きがあるはずです。
もしかしたら、絵に意味付けして「あのね、」なんて調子でお母さんに話しかけたかもしれません。
・発達特性を押さえていますね。
なぐりがきのあと、偶然描いた形に意味付けをする時期がやってきますから、それも含めて
幼児にとって絵はお話しです。
だから絵を通してお話できればいいのですよね。
子どもはそれが通じるとうれしいはずです。
今回は色や形や材料を体を使って楽しむということでしょうから、まあ、お話ということにならないかもしれませんが、中にはお話をしていた子もいるかもしれませんね。
・小学校低学年くらいまでは、やはり上手下手なんて気にしないはずです。
気にするとしたら、いつのまにか、そう思うように周囲がしてしまったということでしょう。
でも例えそうなってしまっても周囲が関わりを変えれば軌道修正はいくらでも可能です。
描いている瞬間が大事なのですよね。
・子どもの絵から思いをくみ取るということは、子どもが親に共感してもらえるということですよね。
よい親子関係がつくれるはずです。
《山崎の感想》
このような活動を実際に展開されたということとってもうれしいです。この輪が広がればどんなに素晴らしいことでしょう。
この取り組みで大事なところは、「子どもの絵について、どうとらえるべきか」をこの教室で話していることです。質疑応答もあったということで、素晴らしいです。
そして大橋功さんのKIDS ART LABO(私はこの内容を強く支持しています!)や私のブログなどを参考にされているとのこと。私も勉強の身、参考にしていただいたことをうれしく思うと同時に責任を感じます。
でもこうして仲間が増えるということは本当にうれしいことです!
現在子育ての中で絵本が大事だと認識されていますが、同様に子どもの絵も大事だということがわかっていただけるよう、とにかく努力を重ねていきたいです。
子育ての中で絵は大事です「絵は心の窓」と大橋さんは言われています。心通う親子であるためにも絵は大事です。絵はコミュニケーションの道具でもあります。
《関連サイト》
☆ KIDS ART LABO
《関連記事》
☆ 子どもたちに「粘土場」を!粘土場開き
☆ 鬼丸吉弘「創造的人間形成のために」
☆ 子どもの絵の意味をご理解いただく(重要記事)
☆ 幼児期の表現活動への理解は大切
☆ 子どもの発達と遊び
☆ 本当に心配な子どもの環境
《おわび》
この写真や記事に化学物質過敏症に関する配慮が足りませんでした。
図工や美術で使用する材料に有害な化学物質が含まれていないか、これを扱う側は十分な配慮が必要です。
そこで、
子ども用の絵の具について幼児教育関係者に教えていただきました。
ぺんてるの「レボカラー」(280ml・714円・税込)を使っているとのことでした。
その理由として
1.EN71-3規格準拠の安全性
2.体についても水で落としやすい洗浄性の良さ
で選んでいるとのことでした。
この記事の取り組みではどのような絵の具を使ったのかわからないのですが、一般的な水彩絵の具の場合、手足に塗って使うことは絵の具本来の使い方でなく、製造側の想定にありません。(以前に大手メーカーに問い合わせをし、そのような使用をした場合の責任は取れないと言われました。)まして、1歳児がいるということは、絵の具のついた指をしゃぶるなどして、絵の具を口に入れる可能性があります。
ボディーペインティング用の絵の具を使用したのなら、その旨を記述するべきですし、1歳児にこのような絵の具の使用はどうかと思いました。
最近は絵の具を肌に塗ることに対しての世の中の抵抗感がないようなので(教科書会社も)、失礼とは思いましたが、あえてコメントさせていただきました。
1歳児はその感触を楽しむことが主でしょうから、泥のようなより安全なものを使用することが望ましいかもしれません。色はまた別の方法でということになるのでしょうか。
私もきたのさんと出会うまでは全くそのようなことに無頓着でしたから、気をつけるようになりました。
どちらにせよ今後も、そのあたりも気をつけていこうと思います。ご指摘ありがとうございます。
なお、おかげさまで以前メールで「より安心して使える絵の具は?」という質問がありましたので、きたのさんのブログとまっちカラー絵の具を紹介させていただきました。
来年の研究会ではこの化学物質に関して教師の意識が向くような取り組みをしていきたいと思います。「美術教師なのだから、知らなかったでは、すまされない」と他の人にも言っていたのになあ。反省。














