教育美術9月号に執筆させていただきました。

教育美術9月号に執筆させていただきました。_b0068572_22501748.jpg教育美術9月号の「マイベストブック」という特集で鬼丸吉弘先生の「創造的人間形成のために」を紹介させていただきました。他にもいろいろな先生が書かれているものを興味深く読ませていただきました。

 実は、9月号のお勧めは「オンリーワン美術展」の高野敏先生(埼玉県)の指導された小学校6年生の作品です。今年開催された「図画工作・美術なんでも展覧会」で、特に注目していたものでした。子どもの「思い」とよく言いますが、この「思い」が深いんです。
 子どもの「思い」の深さについて、自分の指導はどうなのかと考えたくなります。
 あわせて「オンリーワン美術展」はそういう意味でも注目です。


 教育美術9月号に執筆させていただきました。_b0068572_2373396.jpg著者の鬼丸先生の講義は学生時代に受けました。と言っても私はまじめな学生ではありませんでした。しかし、幼児教育のあり方については強烈な印象として残りました。もし、このことを知らずして教師になっていたら…。感謝しています。
 鬼丸先生の著作では「児童画のロゴス」や「原初の造形思考」などが有名ですが、ここに紹介させていただいた「創造的人間形成のために」は、一般の方が読まれてもよい内容になっています。わかりやすい文章です。

 本書の中で鬼丸先生が厳しく批判されておられる間違った指導などはいまだに私もよく見聞きします。簡単に言うならば子どもの絵が大人の絵とくらべて稚拙というとらえ方です。まったく成り立ちが違うにもかかわらず。
 いまだある作品主義的な指導。(私もかつてそうあることが指導力と考えていました。)著書の中には「子どもの手を借りた大人の絵」という言葉も出てきます。このような本には珍しく中学生の指導のあり方についても述べられています。美術教育の本質を追求していくうえで、児童画の発達特性についてはどうしても理解しておかなければならないとことですが、そのためにもおすすめの一冊です。(ただ、この発達の特性というフィルターを通してだけ作品を見ることはまた危険を含んではいますが…)

 鬼丸吉弘先生の大事な言葉。

描画は子ども時代の、またとない創造訓練の場である。自発的表現を待たない「指導」は創造の芽を殺してしまう。


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鬼丸吉弘「創造的人間形成のために」

オンリーワン美術展〜作品写真&制作ストーリー募集
Commented by bunkyo-artlabo at 2007-08-31 01:29
何かと話題が多い教育美術9月号ですね。まだ手元に来ていませんが待ち遠しいです。さて、高野敏先生ですが所沢造形の会の幹事で、いつも新鮮な題材開発に敬服しております。特に、途中経過を写真に撮り、その写真を使った自己評価のあり方は一見の価値があります。この写真を使った自己評価をし続けているから、子どもの思いを十分に把握出来る力が更に鍛えられたのでしょうね。この自己評価のあり方は文教大学でも学生に教えています。山崎先生、機会があったら、是非高野先生の取り組みを紹介してください。<三澤>
Commented by yumemasa at 2007-08-31 01:42
実は高野先生にメールを送信したのですが、戻ってきてしまうのです。三澤さんがコメントに書いていただいた通り、子どもの表現を考えるうえでも、とっても大事な取り組みですね。「なんでも展覧会」で写真は撮影してきました。私はこの実践の導入部分に特に興味があります。
by yumemasa | 2007-08-30 22:51 | 本(美術) | Comments(2)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明
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