明治の教科書〜教師の注入主義批判
2007年 10月 13日
☆ 明治から昭和までの「図画教科書展」開催(東京で)
昨日、蔵前のサクラクレパスビル5階で開催中の明治から戦中までの図工美術教科書展に行ってきました。サクラクレパス相談役西村四郎さんのコレクションです。
この3月の 「図工美術なんでも展覧会」にて出展がありましたが、今回は貴重本も
手に取って見られます。
冒頭に明治5年の「学制」、「西画指南」からはじまり明治大正昭和と並んでいます。いずれも状態がよく、木版色刷りのものなどなんともきれいです。なかには画集ほどの贅沢さを見せる教科書もありました。
会場では、西村さんが案内されています。とりわけ印象深かったことは、明治21年の図画教授術についての西村さんのお話です。繰り返しお話されていました。
「明治のこの時代に、教師の注入主義はしてはならない、とこの教科書では言っている。この時代にこういう考えがあったことは大変なことです。」
児童画集も数冊ありました。日独伊親善画集は三国同盟の前年、昭和14年発行の日本、ドイツ、イタリアの子どもたちが描いた児童画集です。日本編ではこの時期の画集ですからさぞかし時代を反映した絵が並んでいるかと表紙をひらくと、各地の暮らしの一コマ一コマが描かれていました。加えて編集と構成、レイアウトなどブックデザイン全般にわたって戦前のレベルの高さを伺い知れます。
200冊の展示とのことでしたが、展示されたすべてを丹念に見るには時間がたりません。私には体力も足りませんでした。しかしながら、ぜひぜひパラパラとめくるだけでも展示されているすべてを見渡すことをおすすめします。また、はじめての方は西村さんともぜひぜひお話ください。会場で一番お元気で、大きなお声でお話している方です。ただし会期は今日17時まで。














