新学習指導要領案について考える
2007年 11月 10日
子ども自身が今を生きている自分をもとに自分自身を見つめ、自分なりの答えを追究することのできる国語の作文や図工・美術の時間…。そして今の自分を大事にできる時間が子どもには必要。学力テストで測定できるものは「将来のために」今を頑張るということ。確かにそれも本当に大事なこと。
しかし、「今を生きる」ってことの大事さをあまりにも軽く見てはいないか。今を大事にしてこそ未来を考えられるのではないだろうか。いくら表現力を重視する、言語能力を重視すると言っても子ども自身に自分自身を「表現したい、伝えたい」というものがなければ、それに本当の高まりは期待できない。そのことを肌で感じているのが美術教育の関係者ではないだろうか。子どもが「本気で伝えたい」と思ったとき、その時の表現に驚くことも実に多い。
ならば「総合学習」を増やせばよいのか、各教科の力をつけてこそだろう。各教科の中で勉強することの本当の意味を子どもにも気付かせたり、伝えていくことこそ大事にしなければならない。「なんで勉強しなければならないんですか?」
さて、現状はどうか、受験、国際学力比較、全国一斉学力テストによる序列公表。(結果を並べるのだから必ずビリがある。)新しい学習指導要領は確かに各種テストで成果を出すには効果的かもしれない。
そして教科の特性、感性を豊かにし、創造性を育むという大事な教科であるということはもちろんです。(他の教科では感性や創造性を育めないということではないですが、図工美術はこれが大きい)
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☆ 図工美術の授業時間数現状維持しかし…
ところで関東大会の主張は文章で読んだけれどよかったなあ。これの説明を丁寧にやったのでしょうか。そのうち教えてください。石狩の宣伝していただいて、うれしいです。
関東大会ではいろいろなつながりができておもしろかったですね。私は熊本でお会いします。
ひよこ一人で食べたらおもしろいのになあ(笑)。私の中3の娘もひよこファンです。
この表もすごくわかりやすいですね。
こうして他の教科と比べてみてみると、美術について中学生が学ぶのは、選択をのぞけば115日以下なんですね。本当に少ないなぁ。
小中の9年間では473日以下。1時間1時間を本当に大切にして教えなくてはならないなと気が引き締まります。
互いに子どもの可能性を発揮させたいですね。
うーん、それにしても少ない.この時間。
そうですよね。つきつめていくと、なかなか考えます。でも考えていくと、何か「教師のための授業」に陥りそうで、いつも冷や冷やしています。本当に自分は子ども見えてるのかなぁなんて。
あっ、そんな時に研修会があるといいんですね。普段着の研修会が。
大変勉強になります。
そう、普段着の研究会、いいですね。特別な授業ではなく、日常的な授業を、どう改善し続けていくかも大事ですよね。きりがないですけど(笑)
奥が深いからやりがいがあるように思います。