幣(ぬさ)のフィールド

 自分が粘土でつくった手のひらサイズの作品を森の中に置く。その作品は自分がつくりたいもの。それがずーっと、ずーっと残っていく。
十勝千年の森」のその理念とつながりながら…
 このプロジェクトを「幣(ぬさ)のフィールド」と言います。岩井成昭氏によるアート・プロジェクトです。

 ☆ 幣のフィールド

幣(ぬさ)のフィールド_b0068572_8524023.jpg

 
岩井成昭さんが、「幣のフィールド」の中で以下のように述べています。とてもとてもシンプル。ものすごく共感します。

これらのオブジェは、制作者ひとりひとりの身の回りのものであったり、大切な記憶であったり、いずれにしても今しか発想することができない何ものかです。もちろん、ここにはひとつとして同じものはありません。こうしてできあがったオブジェが「幣のフィールド」を形作っていきます。


幣(ぬさ)のフィールド_b0068572_9195499.jpg そして実はこのプロジェクトに関わり、全国各地の学校でワークショップが行われているのです。札幌の澄川西小学校の今先生から教えていただいたのです。
 ☆ ワークショップ報告・澄川西小学校
 ものすごく心惹かれます。自分の中に具体的な変化があらわれるに違いありません。
今先生のお話の中に「対話型の制作」という言葉が出てきました。子どもに向かう岩井成昭さんはアメリアアレナスさんとも対談しています。しかも非常に大事な視点の対談です。
 
「幣のフィールド」を見ていて、そこに出てくる言葉。もう、あまりにもつながりが多くて…

 十勝の森・アメリアレナス・ オノヨーコ・アイヌ民族・手の内=心の中・自然素材・環境…

 ふと、函館の中学校の木村伸人さんが構想していた焼き物を使ったプロジェクトのことを思い出しました。
by yumemasa | 2007-12-29 09:02 | 美術って何だろう? | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明