中学校1年生の「一年間をふりかえって」
2019年 02月 10日
(1)一年間、美術をして一番印象に残っているのは自画像です。小学校の6年間の時、一度もうまく描けなかった「かげ」を、この一年でかけるようになりました。小学校の時より何倍もうまくなった気がします。レタリングははじめてで、つらかったけれど、先生に教えてもらってうまくかけたと思います。
楽しかったのは最初のころ、みんなでやった 絵をじっと見るということです。「みんな、同じ絵を見ているのに、みんな違う感想を持つ」これってすごいと思いました。いままでとても苦手だった図工が、美術が楽しく、絵をかくこと、見ること、工夫すること、全てが大好きになりました。
(2)一言で言って、絵に対する考え方が変わりました。初めは絵が苦手ですごくいやでした。でも、目と手の動きをおしえてもらってから、だんだんと自分の絵に、それなりの自信が持てるようになりました。色を塗るのは前からけっこう好きで、自分が思うようにぬっていました。でもグラデーションやアクセントなどを教えてもらってからは、全体を見て、その時に応じて、アクセントにするのかグラデーションにするのかなどを決めてから、ぬるようになりました。そーすることで、よりきれいに、かっこよくなる気がします。
絵をかいたり、色をぬるのは、全体を見て、気持ちをこめたり、考えることが大切だな、と1年を通して思いました。
描いたり、ぬるだけじゃなく、絵を見るのも好きになりました。
『自分が考えて発見したことをそのまま自由に』絵に表すやりかたがいいと思います。その方が描くものに対する考えが深まると思います。
描くものに対する見方も人それぞれで表し方も人それぞれだと思いますし。
(3)この1年間の美術の時間で成長したことは二つあります。一つ目はスケッチの仕方です。最初はうまくいかなかったら消しゴムで消して直していたが、今は消しゴムを使わずに直せるようになったことです。
二つ目は「絵の見方」です。
最初に絵を見たときは「上手!」とか「すごい」ぐらいしか言えなかったが、今は「こういう場面だろうな」とか「何かをしようとしている」という見方ができるようになったことです。
この一年間、絵を描いて、見て、とても楽しかったです。また来年もいろいろ学んでいきたいです。
(4)絵にどんな想いがあるのか、考えるようになった。
画集を見て、絵の題名とか、絵の大きさにも目がいくようになった。
(5)この一年間の授業で一番楽しかったのはステンドグラスです。でも、自分の気持ちを、小さい紙にアクリルガッシュで、かくのも楽しかった。
小学校では「個性を生かす」というのをあまり考えずやっていたから、絵をかくのはあまり好きじゃなかったのかもしれません。自画像とか 自分の気持ちを描くのとかとは、とにかく、「それが一般的にどう受けとめられるのか」などは考えないで取り組んだから楽しかった。レタリングは、私はけっこうなんでも雑にかいてしまうので、正直途中であきてしまいました。
(6)1年間を通して身に付いたことは、毎時間やってきたスケッチです。最初のスケッチは「似なきゃ」という思いから、よーく見ないで描いて「あっ、失敗しちゃった」とかの気持ちから「直さなきゃ」ということにつながっていって、机の上にはいまも消しカスが、たまるばかりでしたが、作品や違う人が描いてスケッチを観しょうするにつれて「失敗した、でもいいや」など、自分に自信がついてきました。いまでは「スケッチはいいな」などと思いながらスケッチをするようになりました。
スケッチだけじゃなく「レタリング」の授業から身に付いたこともあります。細かいズレなどを描き直すときの集中力など、全体のバランスの見方などが身に付きました。
(7)僕は美術で気に入った作品は一つもできませんでした。
でも夏・冬休みで描いた絵の、特に冬休みの絵ではあまりうまくできなかったけど、工夫したところを自分なりに多くしてみると楽しくなりました。
美術の絵をかくのには、描くものが描きたくない物だったら、絵もうまくいかないので、かくものを楽しいものだと見て描いたらうまくいくかもと思いました。
(8)一年を通してわかったこと、成長したこと。まず、この世にある全てのものが美術と言っていいくらい、美術というものはたくさん存在していることがわかった。
私は絵をかくと、だんだんめんどうくさくなってしまうが、画家のたくさんの絵を見ると、その人の思いが伝わってきて不思議だった。なので、これからは最後までちゃんと描きたいと思った。ここが成長した点だと思う。
そして今日、お気に入りの絵を見つけた。ムンクの「時計とベッドの間の自画像」悲しそうな顔をしているが、カラフルな色が使われていて、とてもいい感じ。
(9)先生が毎時間言うこと、「いろいろな色があって楽しい」「絵の見方」とか聞いて、色ってすごい!とか絵の見方によって失敗したところも目立たなくなったり、楽しく授業に参加出来ました。
授業が楽しいということはすばらしいことだと思います。最後の授業の自画像で「似ている、似ていない、は関係無い」と言われて思い切って描けました。
小学校のときは周りの人にあわせたりしたけど、「自分自身で決めて」絵を描く。←言葉がヘンですが、そこが成長できたと思いました。
(10)はじめからスケッチブックをぱらぱらめくると、その時の思い出が見えてくるのと共に、自分の成長を感じられます。
自分の絵の方(手もと)ばかり見ていて、おっかなびっくりだった自分と、今の「間違えたら直す、ただそれだけ」の自分の違いに、自分でも笑えたりします。
この一年美術で様々な思い出ができました。ほとんどの作品が授業だけでは完成出来なくって「嫌だ」と思う時もありましたが、一年を振り返ると美術の楽しさを学んだような気がします。それを教えていただいた先生にも感謝です。ありがとうございました。2年生、3年生と、もっと、もっと成長していきたいと思います。
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