加須小学校(埼玉県)の教育「つたえたい」(その1)

私が参加させていただいているML(メーリングリスト)で武蔵野美術大学の三澤一実さんから以下のような投稿がありましたので、ご本人了解のもとここに公開させていただきます。
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 加須小学校で研究発表がありました。

 充実した発表で、これからの図画工作科、美術科の可能性を示唆しているように感じました.彩ネット・zenzo-artのメンバーも大勢お見受けしましたので、それぞれが感じたことをMLで「つたえあう」ことをしていただけたら、参加できなかった方もその様子の一部を垣間見ることができるのではないでしょうか。
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私からは2点ほど。

1点目は校長先生の言葉。

「図工を頑張ると学力が伸びる!国語のB問題など平均よりも7点高い。なおかつ、年ごとに2ポイントづつ上がっていく。図工を通して「つたえあう」ということで伸びたと考えられる。学力テストもA問題よりも、うちはB問題のほうが高い得点。
 3年前は、私をはじめ誰も図工の専門家はいなかった。みんな素人集団で手探りでここまできた。なぜ今時、図工の研究なんだ?といわれたが、やってみるとこれが面白い。もうやめられませんね。」

2点目は地域が丸ごと応援団。

 商店会は勿論、PTA、学校サポーター、等々、子どもの作品を介してみんながつながっていく。地域が丸ごと学校でした。子どもを核にコミュニティーがつくられていく。
「図工でコミュニティーがつくられていく」という奥村高明調査官の話が興味深かったです。 
 なお、調査官はこのようなことも話しておりました。
「私は感動という言葉を人前で使うことを避けてきましたが、感動しました」学校が
地域を取り戻した事例だと感じました。

 写真は「まちかど美術館」



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by yumemasa | 2008-10-13 09:05 | 美術教育の啓発活動 | Comments(0)

「美術教育」や「自然」に関するブログ。人々がより幸せになるための美術教育について考え、行動します。北海道北広島市在住。中学校教諭32年、大学で幼児教育・初等教育担当8年。現在、時間講師。


by 山崎正明