光 感動を生み出すもの |

でも、そのうち「あっ!」って言ってまた手直しを加える。
光を、自分でコントロールしていくという行為はやはりおもしろい。意外性もあるし。この授業では制作の過程で「あっ!」という感動の声があがることが多い。

で、「 来週金曜日は東京からカメラマンさんが来て、もっといいカメラで今度は自分で、好きなだけ撮れるんだからねっ」て、話をもう一度しました。
その時の彼の表情。あのような表情を「目をキラキラさせて」と言うのでしょうね。
今度は本物も見て、何やら手を加えることにしたようです。
「あかり」と「写真」で相乗効果。


↑周囲があかりをつけながら、試しているので、彼も、その効果を試していました。いろいろとアイディアが溢れてくるようで、相当悩んでいました。しばらくすると、白の画用紙の他に黒も加えられていました。
「光」って、やはり魅力があります。今度の指導要領の「共通事項」で明記されたのも当然です。
ところで、「あかり」と言えば、東京の鈴木斉(ひとし)先生のものをブログで紹介させていただきました。そして勉強させていただきました。感謝。
☆ あかりを創ろう(中学校2年生)(その1)
☆あかりを創ろう(中学校2年生)(その2)
☆ あかりを創ろう(中学校2年生)(その3)
さらに岡山の辻さんもWEBサイトで「心の灯火」というのを発表されています。これが、とても素敵な作品たちです。細やかな指導をされているのがわかります。
☆岡山大学教育学部附属中学校美術科実践事例第3学年

(追記)
「光…感動を生み出すもの」という記事を書いてから、「色…感動を生み出すもの」
「形…感動を生み出すもの」「イメージ…感動を生み出すもの」って記事が書けるなあと思いました。あたりまえのことだけれども。

生徒さんの制作の過程で光にかざし表現の効果を確かめながら新たなアイディアを生み出していく姿がたまらなくいいですね。
光を題材にした授業は本当に魅力的ですよね。生徒の目の輝きがまたいつもとは違います。特に美術に苦手意識を持っている生徒の取組が違っているように思えます。光をつける前と後の変化も豊かな発想を刺激する大きな要素です。その空間の雰囲気をつくり変えることのできる他の表現にはないスケール感もそうです。
先日の先生の記事で鈴木先生の実践をご紹介いただいた頃、ちょうど、実習生が3年生で実践していましたので、彼らに参考事例として紹介させて頂きました。テーマは「夢」。自分がかつてみた夢、将来の夢など、自分の過去から未来を見つめ、自画像的な捉え方で取り組ませています。生徒たちがこれまでの学びをどのように生かし、新たな発見をしながら表現を追究してくれるのかとても楽しみです。
辻さんの「空間の雰囲気をつくり変えることのできる他の表現にはないスケール感」という言葉、なるほど!
実はテーマをどうしようかなとも思ったのですが、今回は材料から発想するということも、含め、少し、リラックスした雰囲気でやってみました。しかし、辻さんの提案も気にしている山崎でした。
育みたい力によって題材の設定のあり方や授業の組み立てが違うという好例ですね。

まだこちらは制作中です。
『あかり』の制作の魅力って、工夫や試行錯誤や完成の歓声や、そのときの生徒たちの動きや表情がとてもわかりやすいところにもあると思うんです。生徒が一人自分の世界に入り込んで悩んでいる姿を見れる時って、教師としては『うふふっ』の時間ですよね。
鑑賞にカメラが活躍するという新しい試み、報告を楽しみにしています。近くだったらすぐ見に行くのになあ。
いわゆる技術の時間に照明器具をつくっていたら、予定通り、図面通り進むわけですが、美術の場合だと、試行錯誤がある。これがね、とにかく、いいわけです。
カメラの活用はかなり期待できます。
だって、私がさっと撮って見せたときのあの感動の様子。ものすごく喜んでいたので、それが周りにも伝わっていくわけです。