表現を子どもの側から考えてみる |

この川の字の水色の中の灰色の線、これは実はすべて最初は黒だったのです。それを彼は上からすべて灰色(少し青を混ぜて)に塗り直したのです。大変根気のいる作業です。それでもあえて、それをやったのは、彼は作品の全体の色のバランスを見て、黒では強すぎると判断したのです。
(追記)この外側の黒は川岸だったのだとあとで気がつきました。だから水色の周囲をすべて縁取りしていないんですね。この黒い縁取りを描いている時の生徒の感覚がわかる気がしました。単に水色を川の象徴として記号で描いているのではなかったのでしょう。
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