「いつも見かける中学生の印象と違います」 |

先日のPTAとのギャラリートークも、素敵な時間でした。あー、録音しておけばよかったなあ。取材にいらした新聞記者の方も笑顔になりました。こんな作品展とトークが全国各地で行われれば、大人が中学生を見る目は一変するかもしれません。ただし、子どもが主体的に描いた絵でなければ、このトークはあまり意味をなさない。せいぜい、技法面を見て「すごいですね。」で終わってしまうでしょう。
ふと、寺内定夫さんのことを思い出しました。「絵で聴く子どもの優しさ」って本に次のように書いてありました。
「家族の向き合う生活が減少する情報化時代に、子どもの気持ちが伝わらない悲劇が始まった。絵が描きたいのに描けない子どもたちに、だれでも描けるようになる技法を教えるよりも、だれだって描きたくなるおとなの共感が何よりも望まれる。」
この本では、幼児や小学生が取り上げられていますが、中学生でもあてはまると実感しています。
☆絵で聴く子どもの優しさ
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(記事初掲載) 2010年6月