今日、大地太陽幼稚園にふらりと寄ってみました(非常識。つまり何の連絡もせずに。すいません。)園長先生も副園長先生も不在でしたが、いろいろとまた話を聞いて来ました。それにしてもあそこに行くと、もう笑顔になっている自分に気がつきます。
今回は、「アートクラブ」といって、卒園した子ども達を対象とした授業の紹介をしましょう。つまり小学生が対象になります。これがまた素晴らしい企画なんです。
まずは下の画像をクリックしてみてください。

もうここには教育哲学を感じます。メッセージももちろん素晴らしい。私が特に注目したのは「倒木更新」の写真をこの印刷物に載せていたこと。この写真に物語らせています。ちなみに「いのちがつながるもり」っていう言葉は坂本園長先生が考えたのかと尋ねると、「私です。」答えたのは20代の先生です。脱帽です。園のポリシーがこうやってきちんと浸透しているのです。
このアートクラブのポットにせよ、巣箱にせよ、硬くないんです。遊び心があります。理屈で考えるなら、ポットをつくればいいわけですが、そこに妖精を持ってくる。夢を膨らませるような働きかけをしています。巣箱も実物見ましたけれど、私がほしくなってしまうくらいでした。
現代の子どもの中に起きている様々な問題。その都度様々な分析がされています。そして事件後その対策に必死。次期学習指導要領ではやっと幼稚園教育にも注目するようになりました。 幼児期がいかに大切であるか。その中で何を育むべきか。
フィンランドの教育は学力論の視点から話題にされていますが、育てようとしている子ども像が違うと言っていいでしょう。日本が環境教育といいはじめて、出て来たのは「リサイクル」の実践が多かったです。しかしフィンランドでは環境教育をもっと深くとらえていました。大地太陽の方が深いかもしれません。また、それなりのこともしています。海外に若い先生を視察に行かせたり。ですから、先生方の考えもグローバルです。(公教育では、各種研究団体への財政的な資金を打ち切って来ています。)
正直、今日は教育行政にたずさわる方、知事・市長・議員・文部科学省関係者・中央教育審議会のメンバーのみなさんなどに視察していただきたい、そう思いました。
子どもに投資しなきゃならないのに。教育予算も容赦なく削減。なぜか、コンピュータ等は高額であるにも関わらずドーンと(40台)更新されてますけれど。
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倒木更新